母にデコパージュを教わる

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私が働くデイサービスのレクでデコパージュをやろうという話になった。
デコパージュとは、無地のモノに紙とボンドで模様をつける手作りデコレーションだ。

とりあえずやってみよう、と100均で材料をそろえてみた。モノは石鹸でいいか。
「どうやるんだっけ?」
何年か前に一度だけやったんだけど、すっかり忘れている。
「えーと・・・」
スマホで検索していると、横から母が
「まず紙ナプキンを薄~く、はがすのよ」
と教えてくれた。

そういえば母もデイサービスでデコパージュをやったことがある。装飾されたメガネケースとかバッグとかの「作品」をいくつも持ち帰って自慢していたっけ。それこそ、もう何年も前なんだけど。
・・・おかあさん、やり方覚えてるん?
「なんとなく、だけどね。何回もやったから」
すごいなあ。そんな前のこと覚えてるの、すごいよ。頼もしいよ! いくつものデイ通いが役に立ったね。
「ヘヘヘ。 とにかく紙ナプキンの模様のとこを切ってね、ボンドで貼るの。それからもういっぺん、上からなんか塗るのよ」
・・・『なんか』って何やろう。
「知らんわ、そんなもん」
そんなもんて言われた。
まあ、デコパージュ液やろな。『仕上げ液』いうのがあるから、これ塗っとこか。
「ええんちゃうのそれで」

石鹸を紙ナプキンでデコった。切り口めちゃ汚い

おお!
なんかそれっぽくできたはないか!
「きれいねー!」
母も喜んでいる。
「なんて使いづらそうな石鹸!」
・・・デイでは石鹸以外のもので作っていただこうと思った。

母がデイでデコパージュをやっていた頃は、まだ高次脳が酷かった時期だと思う。記憶力なんかまるでなくて、デコパージュしたバッグもメガネケースも、作り方はおろか、自分で作ったことも忘れてたりしたものだ。

なのに今頃になって思い出すとは!
しかも私に教えてくれるとは!
しかもそれが私の仕事の役に立つとは!
当時からは想像もつかない事態である。すばらしい。

忘れてる。
どうせ忘れてる。
周りの人はそう思っていても、頭のどこかにちゃんと保管されているものだと思った。

さて本日の猫写真…を撮ろうとしたら、サンジがオヤジのパンツをかぶって寝ていたので撮るのはやめておいた。かわりに、こないだの台湾の猫を載せとこう。

猴硐駅の近くにて

カメラ慣れしすぎて撮影料を請求されそうな雰囲気かもしだしてた。

 

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