助けてくれる人がいること

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先日、利用者さんに
「あなたの本、読みました。とってもおもしろかった」
と言ってもらえた。デイサービス入浴介助中のことだ。お風呂はゆっくり話せる数少ない場所である。
「本屋さんへ行って注文して買ったんです」
それはそれは、ありがとうございます!
・・・足の不自由な利用者さんが、杖をついてよいしょよいしょと歩く姿を想像した。本屋さんは、いつも行くスーパーよりもうひとつ遠い。そこまで足を伸ばしてくださったのだと。


拙著『おでかけは最高のリハビリ!要介護5の母とウィーンを旅する』(雷鳥社)

私に言ってくださったらお届けしましたのに。
「いや、いいんですよ、リハビリ代わりの散歩で、買いに行きたかったから。あなたもすごいけど、お母様がすごいわねえ」
利用者さんはにこにこ笑いながらつづけた。
「でも、もうひとつ凄いと思ったのがね、助けてくれる人がいることよ。要所要所で、助けて!って言えることもえらいし、それに応えてくれる人が現れることもすごい。あなたはとっても幸せねえ」
・・・そうなんです。私はとっても恵まれてるんです。

思い返せばいつでも誰かに助けられている。今でもそうだ。家のことを手伝ってくれる親戚、黙って話をきいてくれる友達、温かく見守ってくれる先輩、相談にのってくれる上司、寛容な利用者さん、それに私の文章を読んでくださる大勢の方たちに、ずっと助けてもらっている。

こんなにもいい人たちに恵まれるなんて、私はめちゃくちゃラッキーな人間だと思う。だからこそウィーンまで行けたし、本が出せたし、今がある。ぜんぶ、私の周りのたくさんの人たちのおかげなのだ。私は感謝しても感謝しても、しつこいくらい感謝してもしきれなくて、なのにそれをうまく伝えられなくて、お返しすることもできなくて、どうしていいかわからなくて、いつもモゴモゴしている。
「ハハハ、それでいいんですよ。わかっていれば」
利用者さんは微笑った。

一休み、ひとやすみ

私が文章を書けるのは、ブログを続けられるのは、皆様のおかげです。ありがとうございます!

そして、どこでこの話していいかわからなかったんだけど、先日、我が家のポストにプレゼントをくださった気の早いサンタクロースさん、ありがとうございました!

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