介護者だって旅をしよう!

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皆様に応援いただいて頑張ってる拙著『おでかけは最高のリハビリ! 要介護5の母とウィーンを旅する』(雷鳥社)は、「介護してても介護されてても、旅に出よう、人生は楽しんだもの勝ちだ!」という内容。だが、今日はそのなかでも
「介護してても」
という部分についてお話したい。

母を在宅介護すると決めたとき、オヤジは
「もう旅行できなくなるぞ。それでもいいのか?」
と尋ねた。私は
「それでもいい」
と答えた。旅行できなくてもいい。仕方がないことなんだと。

・・・いやー。全然よくなかったわー。仕方なくなかったわー。

すぐに我慢できなくなって、母の入院中から短い一人旅を繰り返した。高知県に鰹を食べにいったのが最初で、萩と秋芳洞、長野の乗鞍岳、いずれも日帰りか1泊でこなしてきた。そのあとはちょっと間があいたが、去年は「ほぼ日帰りバンコク旅行」を果たした。むちゃくちゃ楽しかった!

弾丸旅行の話を母はにこにこして聞いてくれた。
子供である私自身の幸せを、母は喜んだのだと思う。

かつて
「一度きりの人生だから、わがままに生きていいんだよ」
と言ってもらったことがある。
そのときに「これからは本当にやりたいことをやろう」と決めた。
在宅介護も。
介護職も。
本を書いたのも。
本当にやりたいからやっていることだ。
あと、もう一つ。
どうしても私には旅が必要だ。

ということで。
今年は、11月に台湾へ行きます!
母をショートに行かせられるのは、せいぜい2泊。
仕事もあるので、私が家をあけられるのは24時間。
『24時間で海外旅行をどこまで楽しめるか第2弾!』
というわけ。
乞うご期待です。
本当にやりたいことを実現するには、ちゃんと宣言しておかなくっちゃね。

日本には自己犠牲を美徳とする文化があるが、介護においてそれは良いことだとは思わない。あまりに我慢重ねると、介護者は心身ともに壊れてしまう。そうなると介護の質は確実に落ちるだろう。介護の質を維持するためにも、介護者もなるべく自分のやりたいことをやり、自分の人生を楽しまなくちゃいけないと思う。

介護してても、旅をしよう(できる範囲で)。人生は楽しんだもの勝ちだからね。

本日の猫写真。

遊んでほしいシシィさん

昨日テレビで『旅猫リポート』やってました。猫が主人公の映画です。私よりもなぜかシシィがテレビに釘付けでした。最後の方で猫が飼い主にハッシと抱きつくシーンがあるのですが、それを見たシシィは
「にゃにゃ!」
と一鳴き、私のほうへすっとんできて膝にとびのり、
「あたしも抱っこにゃ!」
ハッシと抱きついてきたではありませんか。びっくりしました。猫も映画に影響されるんだなあ。もしかしてストーリーも理解していたりして…。

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