取材を受けました。

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介護は百人は百様だ。家族の数だけ介護のかたちがある。
たとえば私と同じように三十代で親の介護を始めた方の本を読んだのだけど、
「ここまで違うのか」
と新鮮な驚きでいっぱいだった。


おひとりさま介護

同じように突然の病気で要介護になった親をかかえて途方にくれるところから話は始まる・・・のに、視点や感じ方がまったく違うのだ。たとえばヘルパーさんに鍵を預けることをためらい、利用をあきらめたくだりは衝撃だった。そうか、普通はそういうもなのかと。ヘルパーさんって他人だった。うっかり忘れてた。

気付かされることも多かった。

「ケアプラン」は、娘や息子、介護者の時間的都合や金銭的都合が優先されてしまいがちです。でも、本人の意思も反映されないと、ケアプランは失敗に終わるのです。

(村田くみ著『おひとりさま介護』河出書房新社 より)

あたりまえだけど大事だけど、忘れがちなこと。
我が家も
「仕事が忙しくなったからデイサービス増やすねっ!」
てな具合で現在は週4日も行ってもらっているが、ほぼ私の都合のみで決めちゃっている。母にはもちろん負担が大きいはずだ。

希望していたケアハウスに空きが出たと連絡が入ったとき、母親が喜んでこう言ったそうだ。

「これであんたに殺されずにすむ」と。

・・・ああ、うちの妹も。
入所が決まったとき、うちの妹も、同じことを思ったんじゃないかな。
「これでお姉ちゃんに殺されずにすむ」
と。
「施設に入れるなんてひどい」と外野はわめくけれど、現実はそんなもんだ。
なんだかちょっと、妹の顔が見たくなったよ。

この本の著者である村田くみさんにお会いしました。いろいろあって家から出られない日だったので、我が家まで来ていただきました。小汚い家で申し訳ない。

先に本を読ませていただいたので、どんな方なのかなあと緊張していましたが、とても気さくな方でした。こんな恐ろしげなタイトルの本を出している方なのに優しかった。


介護破産 働きながら介護を続ける方法
(表紙を見た人から「あんたホラー読んでるの?」って言われましたが違いますよ)

村田さんにお会いしたのは取材のためでした。ウィーン旅行に関する取材を受けたのです。掲載がはっきりしたらお知らせしますね。

お客さんが帰ってしまわれて寂しがるシシィ

取材中、シシィが邪魔をしまくりでした…。あんまり邪魔なので隣の部屋に閉じ込めたら、だいぶ暴れてたみたいで、いろいろ破壊されてました…。