花見に行きたい

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春がきた。
桜が咲く。
花見に行きたい。
花見に行きたく行きたくて仕方がない!

「桜なんか毎年咲くやん」
と言った人がいた。
そりゃそうかもしれない。
でも今年の桜は今だけだ。
平成の桜はこれで見納めなのだ!
いっせいに咲いて散る桜は、潔くも儚い花だ。今という時間を大事にするために私は花見をしたいと思う。それから・・・桜を見たいと思う自分を大事にするためにも。

ちょっと、思い出したのだ。
10年くらい前、ブラックな職場で働いてたときは、花見に行きたいなんて言う余裕がなかった。遊びたいと思う余裕がなかった。24時間、仕事のことで頭がいっぱいで、ほかのことは何も考えられなくなっていた。本も読めずテレビも見られない状態だったから、それこそ
「桜なんてどうでもいい」
と思っていた。

それがいかに異常なことだったか。
どんなに追い詰めれられ荒んでいたか。
今となってはよくわかる。

現在も、時間的・金銭的には余裕のない状態だけれど。
花見をしたい、と思うのは、私の心が健康な印だ。大丈夫な印だ。
花を見て美しいと思えるかどうか。
それはとっても大切なことだ。

花壇の花は、自己主張が強い。
言葉はなくても
「私を見て!」
という声が聞こえてくる。

「私も、私も!」
って。

花だけじゃない。
猫も同じ。
言葉なんかなくたって、何を言いたいか手にとるようにわかる。

「遊んで。」

ちなみにシシィさんは、今日も母の部屋に近づけませんでした。1週間じゃ慣れないかも。

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