部屋に入れなくなった猫

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シシィは母の部屋が好きだ。
布団にもぐりこんで母といっしょに昼寝をするのが大好き。

母といっしょに寝るシシィさん

なのに!
その大好きな部屋に、シシィは入れなくなってしまった。
介護リフトが来たからだ(4/3 移乗用リフトを導入してみた!)。

家猫のシシィはとても怖がりで、新しいモノは何でも怖がる。ホットカーペットとか扇風機とか、季節のかわり目に冷暖房器具を出してきただけでも
「わっ、これ見たことない!」
とものすごく恐れる。
見たことがない=怖いのだ。

介護リフトを初めて見たとき、シシィはぴょーんと飛び上がって、まっしぐらに逃げていってしまった。リフトは大きいし背が高いから、シシィの目には、巨人みたいに見えるんじゃないかな?


(シシィの目から見た介護リフト。イメージは進撃の巨人。)

部屋に入りたいシシィは、恐る恐る部屋をのぞくんだけど・・・

「わっ、まだあった!」

またぴょーんと逃げていってしまう。ビビリまくりである。昨日は結局、一歩も入れなかった。

今朝はもうちょっと頑張った。頑張って、一生懸命、勇気をふりしぼって、部屋に入ってきた。入ってきて、ダッシュで

ドキドキしながらリフトを見上げるシシィ

・・・ダッシュでテレビの後ろに隠れた。

「怖くないよ」「大丈夫だよ」と言ってもぜんぜん信じてもらえない。母のベッドに行きたいらしいんだけど、リフトがあるからどうしても近づけない。抱き上げようとしたら引っかかれてしまった。

シシィはテレビの裏から30分ばかり様子を見ていたが、リフトが動かないとわかると、ようやく出てきた。

めっちゃ警戒してるシシィ

そしてそのまま・・・1時間。朝ごはんも食べずに1時間。窓際でじーっとしていた。
「ごはんだからおいで」
と呼んでもこっちに来ない。どうやら今度は、部屋から出られなくなってしまったらしいのだ。部屋から出るには、またリフトの横を通らないといけないから。

「おまえ何やってるねん」と様子をみにきてくれたサンジ君

サンジの誘導でなんとか母の部屋を脱出できたが、あれから一度も母の部屋に近付こうとしない。
「かわいそうに。よっぽど怖いんだねえ」
と、母もシシィを気の毒がっている。
私はもうだいたい介護リフトを使えるようになったし、母も慣れてきたというのに、シシィが一番時間がかかりそうだ。

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