退院したい!

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先週の水曜日に入院した母。肺炎の緊急入院だったが、10日が経ち、すっかり元気になった。検査の結果、
「数値的には問題なし!」
と担当医に言われた。
「もう退院できるっちゃできるけど、食欲がないみたいだから、今週いっぱい、食べられるようになるまで様子を見ようか」
・・・今週いっぱい。
ということは、土曜に退院するのだと、母は思った。
それで毎日
「今日は土曜日? 今日退院の日でしょ?」
と聞いてくるようになった。

だが問題はそこではない。問題なのは「食べられるようになったら」という部分。母はもともと少食である。そして病院のご飯は多いし、あんまりおいしくない。
「食べられるわけないじゃない」
と母は言う。
「一日中ベッドに釘付けで、なーんもしないのに、お腹なんか空くわけないよ!」
・・・そりゃそうである。

そのうち母は吐き始めた。食べるとすぐに吐いてしまう。そうなるとますます食べられない。
「吐き気は便秘が原因でしょう」
と担当医の先生は言った。
もちろん下剤は飲んでるんだけどそのわりには出ない。退院するためには食べなければならず、
食べるためには便秘を治さなくちゃいけないのだが・・・
「治るわけないじゃないの!」
母はブチギレた。
「だって! トイレに連れてってもらえないんだよ! オムツでなんて、そんな簡単に・・・」
それもそうである。

母はこれまでトイレをちゃんと使えていた。小さい方はオムツだったけど、排便は必ずトイレだった。リハビリの時間も短く、運動しないから腸も動かないし、このままでは便秘が治らないという意見は、私には真っ当に思えた。

そして土曜日がやってきた。
退院の話は出なかった。
看護師さんに尋ねると
「食欲が戻るまでは」
と言われた。
「元々あんなもんなんです!」
と私は主張した。
夕食は私がそばについて介助するので3~4割は食べている。だが朝夕は一人だ。会話もなく(半側空間無視のため)皿がどこにあるかもわからない。1~2割しか食べられなくても仕方がないのではないだろうか?

お姉ちゃんに抱っこしてもらってるシシィと「ぼくも!」とせがんでくる龍

交渉の末、担当の先生に連絡してもらって、明日の朝に退院が決まった。ちょっと強引だったけど、これで母は子どもたちと一緒にクリスマスを過ごすことができる。ちゃんと元気になりますように!

コメント

  1. 退院良かったです
    少々無茶でも、環境が変わると食欲が無く出る物も出ませんよね
    健康なまんま入院した方でもそうですら
    お母様はまだお若いですから誤嚥の心配も無いと思いますから出来るだけ早い退院が正解だと思います。
    かかりつけ医さんよく動いて下さいました。

    • ありがとうございます!
      内臓などに問題がなく食欲だけの問題なら「病は気から」かなあと思います。
      実際、連れて帰ったらすぐ便通がありましたし。
      ただ土日だったので病院には申し訳ないことをしました。

  2. 退院おめでとうございます!

    いつもと違う環境で、しかもいつもと違うやり方で食事や便通をしなさいなどといってもなかなか難しいですよね。

    お母さまもご家族のいる楽しいおうちに帰れてホッとされたんではないでしょうか。
    だださんもご家族みなさんもクリスマス目一杯楽しんで下さい!

    • ありがとうございます!
      便通に関しては、こればっかりは…って気の毒な感じですよね。
      プラスチックの食器だと食べる気がしないっていう話もよく聞きます。
      病院って当然ですが制約が多いので難しいですね。
      母はクリスマスを楽しみすぎて疲れてしまわないか心配なくらいです。

  3. 病院って時々、病人を作り出すところがありますからね。
    ずいぶん以前ですが、胃潰瘍で吐血したことがあって、違う病院に行ったことがあって。

    そしたら即刻入院だ、って。
    いえ、掛かりつけの病院があるので入院しません、と断ったら、誓約書を書かされました。

    何かあっても自分の責任ですって誓約書。

    掛かりつけの病院でその話をしたら、今どき胃潰瘍で入院なんてしませんと笑われました。

    • えええ、病院によってそんなに違うんですか!
      というかその誓約書、怖い…。
      治療法が昔のままバージョンアップされていないのですね。
      本当に病院選びって難しいですね。