在宅介護におけるスマートスピーカーの使いみちと大きな欠点

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半年ほど前、Amazon Echoを買った。「アレクサ!」って呼びかけると音楽やニュースが聞けるスマートスピーカー。母のおもちゃにと思ったのだが、どういうわけかネットに繋がらず、結局は返品した。(4/3アレクサとの死闘

ところが今日、たまたま立ち寄った家電量販店で、たまたまAmazon Echoが売られているのを見つけた。しかもセール中だった。

・・・もう一回、挑戦してみようかな。

そう思ったのは、ちょうど今日、Wi-Fiルーターを新しく買い替えたからだ。接続スピードがぐんと上がって気持ちがいい。今ならうまくいくかもしれない。

その場で買って帰り、設定してみたら!
なんと1分でつながった。

早速、母と2人で遊ぶ遊ぶ。

なにしろ声だけで動かせるから、片麻痺・高次脳・要介護の母でも使えるのだ。『アレクサ』という呼びかけも、CMで流れまくっているせいで母もしっかり覚えていた。

「アレクサ、モーツァルトかけて」
と言えばモーツァルトのリストからランダムに音楽を流してくれる。
「パッヘルベルのカノンをかけて」
というと間違いなくカノンをかける。
これで好きな時に音楽がきけると、母は大喜びだ。

音楽以外にもいろいろ会話ができるらしい。
「明日の天気は?」
「好きな色は?」
いろいろ訊いていたが最後に
「アレクサ、猫の鳴きまねして!」
というと、
「にゃん。にゃおうん。」
猫の声が流れた。
それに反応したのがうちのシシィ。
「猫がいる!」
しっぽをふくらませて駆け寄ってきたではないか。それを知ってか知らずか、アレクサの猫の声はだんだん興奮していった。
「にゃおおううん。にゃおおおおおん、にゃああああフギャーーー!」
最後はケンカの声だった。
シシィはもう、アレクサの周りをうろうろ歩き回って
「大変、よその猫を追い払わなくちゃ!」
と猫の姿を探し回っていた。
びっくりさせてゴメンよシシィ…。

「さっき声だけの猫がおってんで」と兄ちゃんに報告するシシィ

私がアレクサに期待しているもうひとつの使いみち、それはコール機能。Echoとスマホで通話ができるのだ。私がスマホで
「おかあさん大丈夫?」
と呼びかければ、寝室にいる母が
「トイレ行きたい」
と答える。母から
「だだに電話して」
と呼びかければスマホに電話がかかってくる。

以前はトランシーバーを使っていたこともあったし、スマホのラインでやりとりをしていたこともあった。でも、トランシーバーは室内だけだし、スマホも充電が切れたり、母がどこかへ落としたり、すぐそばにあるのに使えなかったりする。その点、声だけでやりとりできるアレクサなら簡単だ。たとえ私が外出中でも話ができる。仕事や買い物の合間に声かけができる。

そこそこ使えそうだと分かって嬉しかった。ようし、次はスマートリモコンを買って、母の部屋のテレビや照明を音声だけでコントロールできるようにするぞ! スマートリモコンって、機種によっては温度管理もできそうだし!

と、勢い込んでいたら。
思わぬ欠点を発見した。

夜、母が
「アレクサ、クラシックをかけて」
と頼むのだがアレクサは反応しない。
うんともすんとも答えない。
おかしいなあ?
さっきまで使えてたのに、どうしてだろう?

ちょっと考えたら、わかった。
「おかーさん、歯がないからだ!」
アレクサの重大な欠点。
それは。
入れ歯をはずしたら、何ひとつ聞き取ってくれないこと!

まあ、しゃあないか。
方言も聞き取ってくれないし。
まだまだ進化途中だし。
眠れない夜などに
「アレクサ、音楽かけて」
ってやりたい母には致命的な欠陥であることは確かだけれど。

頑張れアレクサ。
バリアフリーなスマートスピーカーを目指してくれー。

コメント

  1. アレクサは4文字だからいいですね
    OKGoogleは長くて、OKグルグルになりそうで、便利に使えてはいます。
    最近使っていないオーディオスピーカーに音を飛ばしていい音色で聞く事も出来ます。
    お母様は使えるだけ凄いです。両親にと思いましたが、結局私が使っています。

    • OKグルグル…なりそう(笑)
      実は「アレクサ」は発音が難しいため、なかなか聞き取ってもらえないんです。
      「ねえ田中さん!」
      とか好きな名前に変えられたらいいんですけどね。
      仕方ないので、今日はウェイクワードを「エコー」に変えて2文字で使ってます。
      複雑な指示はなかなか通りませんが、単純に音楽を聞くことはできそうです。
      オーディオスピーカーあったらいいですね!

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