91才のおじいちゃんが言った。
「ワシはもうダメや…これまで頑張ってきたけんど…もうアカン…死にそうや」
そうでしょう、そうでしょう。
もうアカンでしょう。
あきらめましょうよ潔く。
「そうやな…悔しいけどあきらめて…冷房つけるわ」
いや、よく今まで耐えたと思うよ。死ななくてよかったよ。もっと早くつけようよ。
さて本題。
一人暮らしの利用者さんでペットを飼っている方は珍しくない。犬よりも猫のほうが多い。猫は散歩につれていかなくていいからだ。そばに寄り添い、話し相手になってくれる動物の存在はとても大切だ。私もできれば死ぬまで猫といっしょに暮らしたいと思う。
ただ、リスクがある。一人暮らしの飼い主がもしも病気になったら? もし施設に入ることになったら? もし認知症になって世話ができなくなってしまったら?
もしも飼い主が、突然、死んでしまったら。 遺体が発見されるまでの間、ペットはご飯をもらえないために飢えてしまう。最悪の場合、主人の遺体を食べるという。たとえ早期に発見してもらえたとしても、うまく引き取り手が見つかるどうか。
友人が、重い認知症の方の犬を引き取ったことがある。ひどい栄養失調で、病気にかかり、毛はもつれ、酷い状態だったという。大事な家族にそんな目に遭わせたくはない。
それでもやっぱり、猫のいない生活は私には考えられない。
きっと寂しさのあまりおかしくなってしまうだろう。
とある利用者さんの言葉が忘れられない。
「血の繋がった息子や孫はみんな遠くにいってしもた。頼みたいことがあって電話しても邪魔くさそうにされる。あの子らにとって私はもう、いらん人間なんや。
けど、猫だけは私のそばにいてくれる。私の話を聞いてくれる。私を必要としてくれる。今は、この猫だけが私のほんまの家族なんや」
コメント
ペットが大事な存在であるならば、自分にもしものことがあった場合の事を決めておかなければいけません。
お金で解決するならば、民間でもしもの場合に引き取ってくれるところはあります。
そうでないなら親しい友人や親族に引き取ってもらえるようにしておかなければなりません。
それが出来ないのであればペットを飼うことは諦めた方が良いでしょう。
自分の年齢とペットの寿命とをよく考えるべきです。
私は保護団体でお手伝いをしていましたが、一人暮らしの老人(失礼)には子猫はお断りしていました。
ペットを見送ることも飼い主の大事な役割だと思います。
こんにちは。おっしゃるとおりですね。
お金のない一人暮らし高齢者は犬猫を飼うべきではないのかもしれません。
足元に不安のある方の場合、猫を避けようとして転倒、という可能性も大いにありますから、危険だとも思います。
かといって、さまよい込んできた子猫を心の支えにしている方に、手放せと言うのは、死ねというのに近いです。
寂しい人ほど動物が恋しいものですし、引き取ってくれるような親族が身近にいるくらいならそんなに寂しさは感じないかもしれません。
そして、飼うことが難しいと知っている人が、野良猫や鳩の餌付けをしてしまうのだろうなと思います。
若い人の孤独死も増えていますし、高齢者だけの問題ではないですね。
日本も命の売買を禁止して免許制とか譲渡のみにすればいいのに…。
分かります。自分も生まれた時から犬と一緒に暮らしていて
もう存在が自分の一部というか、いない方が不自然なくらいなのですが
いずれ一緒に暮らせなくなる時が来るのか・・とせつなくなります。
保護犬一本できましたが、単身者、高齢者は門前払い組ですからね・・。
何か手段がないものかと、備えのつもりでいろいろ探し続けています。
最近はペット専門の行政書士さん(!)が登場して
万が一の際のペットの処遇を担う信託契約に対応できるところもあります。
もちろんお金がかかりますが、今から貯金しておこうかとも考えます。
あとは地域のボランティアで、こういった高齢者が飼うペットの世話をすることができないかなあと考えることもあります。
ニーズはあると思うので。年なんだからダメというよりは、何か支えあいができるシステムが欲しいなあ。
(余談ですが、自分は脳性麻痺児のリハビリのサポートボランティアを始めました。こちらの体力作りにもなりそうです)
ペット専門の行政書士さんですか!
すごいですね。
民間のサービスはいろいろありますが当然お金の問題がでてきますね…。
>年なんだからダメというよりは、何か支えあいができるシステムが欲しいなあ。
そうですよね!
飼いたいけどもうトシだから飼えないって悲しがってる方は多いです。
叱られるかもしれませんが、高齢者だから動物を飼ってはダメって言い切っちゃうのはちょっと、悲しすぎると思うんです。
子猫じゃなく自分と同じくらいの年齢の猫をひきとるのは難しいでしょうか。
ずっと一緒に暮らせないとしても、デイやグループホームや施設で飼うとか、一時的に預かるとか借りるとか、ご近所数軒で飼うとか・・・一人で責任をもって飼うことに自信がなくなったら、「みんなで」できたらいいのになって思います。
リハビリのサポートボランティア頑張ってくださいね!
うちの妹も昔よくお世話になりました!
強い文体になってしまってごめんなさい。
亡くなられたご老人の飼い猫を餓死寸前で保護した経験がありましたので……
多頭飼いのご老人が火事を起こして目を背けたくなるような現場もありました。
私も犬猫は大好きなので年をとっても一緒に過ごしたい気持ちはあります。でも預かった命に対して不誠実な事は出来ないです。
私も生体のは売買には反対です。特にまだ一ヶ月一ヶ月位の子猫を販売しているのには憤りを感じます。
可愛いのはわかりますが、子猫や子犬を欲しがる人が多いです。
保護団体には大人の子もたくさんいます。
でもみんな子猫、子犬を欲しがりますよね……
お互いにいざという時のコミニュティーが出来ればいいのですが。
いえいえ、こちらこそ。
大変な現場を見てこられたのですね。
多頭飼育崩壊の番組を見たことがあります。
飼い始めたときは元気でも(たとえ若くても)いつ病気になるのかは誰にもわかりませんし。
難しいですね。
私はシシィをもらってきたときはサンジに考慮して子猫にしましたが、
1匹だけなら成猫でもいいんじゃないかなあと思います。
そのほうが暴れないから楽なのに…。
そうなんです、自ら年齢を理由に飼わない高齢者の方は多いんです。
それだけ責任感や愛情があるということで、
何とかならないかなと思っちゃうんですよね。
犬の散歩をしていたら、愛しそうにうちの犬を見つめて
「あと10歳若かったら、もう一度一緒に暮らせたのに」っておっしゃった方もいて。
このような場合は、人懐こい子を皆でケアするようなスタイルって理想かなと思います。
リハビリボランティアは、まだ回数は少ないのですが
お母さまの頑張りと前向きさとか、その子の純粋さとか
「汚れっちまった悲しみ」にまみれた自分には、大きな学びにもなっています。
>「あと10歳若かったら、もう一度一緒に暮らせたのに」
ああああせつない!
セラピードッグがデイにくると犬を抱きしめて離さないおばあちゃんがいるのだと母が言ってました。
昔なら、地域みんなで子供を育てたように、地域みんなで犬猫に餌やってましたよね。
その風潮が残っていれば、こんなことにならなかったのに。
すべてにおいて、せちがらいわ…。