日なたぼっこをするサンジ。昨日よりはもうちょっと食べてくれたかな。
サンジが我が家にやって来たのは2008年の春のこと。飢えてボロボロの状態で庭に居ついた。痩せこけて、ひどい猫風邪にかかっていた。ゴハンは食べてくれたけど、警戒心が強くてなかなか触らせてくれなかった。困り果てた私は、通勤路に新しい動物病院ができたところだったので、
「病気の子猫がいて保護したいんです…どうすればいいですか」
と無茶な相談をしに行った。ここの先生はすごく優しい人で、今でもめちゃくちゃ丁寧に診察してくれる。このときも患畜ナシの私にたくさんアドバイスをしてくれて、一緒にいろいろ考えてくださった。(相談料もとらなかった)
そして晴れてうちの子となり、早速、動物病院に連れていくと、先生は
「やったー! おまえ、よく来たねー! 待っとったぞお!」
と大喜びしてくれた。
「野良猫だったんでしょ? じゃあいいですよ」
と、治療費もまたとらなかった。儲からないよ先生…。
先生いわく、猫風邪は人間のヘルペスみたいなもので、根治は難しいんだって。治まったように見えても、体が弱るとまた出てきてしまう。今のサンジの場合は腎臓が弱ったことで出てきてしまったんだろう。腎臓+口内炎で体が弱りすぎてしまって、食べられないから猫風邪もまた治らない。そしてますます弱ってしまう。
「子猫の頃からあんまり水を飲まない子でしたし、食べ物が限定的(カリカリしか食べない)なのも、これはもう癖、性質としか言いようがありません。薬の効き目が出るのも他の子よりも時間がかかっています」
サンジはもともと生命力が強いほうじゃない。それは知ってた。アジャリとか、今までの子たちに比べてちょっと影が薄いんだ。子猫のときはむちゃくちゃ可愛くて、あんまり可愛いもんだから、長生きできるのかしらと心配になったくらい。
でもな!
サンジはすでに8歳、もう中年やねん!
心配になるほど可愛くないねん!
儚くもないし!
だから頑張ろうやサンジ!
(カメラはあんまり好きじゃないサンジと、サンジに近寄ると叱られるからちょっと離れているシシィ)
テレビで『猫の恩返し』っていうジブリ映画をやっていた。見てないけど、猫が助けてもらった恩返しに女の子を猫の国へ連れていくらしい(合ってる?)
猫の国なんか連れてかなくっていいから、たくさん食べて元気におなり、サンジ! それがタダで助けてくれた先生への恩返しだよ。元気になって先生にもう一度
「やったー!」
って言ってもらおうよ、なあサンジ!
コメント
サンジ元気になって、アジャリの時もかなりのダメージを
受けたおばさんです。君まで・・・悲しくて仕方のない
おばさんです(泣く)
いや、泣かないでー!
まだまだこれから元気になるんですよ!
悲しませるような記事でごめんなさい!
これからも応援よろしくお願いします!
だだ家を辿りつけたばかりか、こよなく優しい先生に診てもらえる
サンちゃん、きみは運が良いんだからね、元気になってね。
シシイちゃん、叱られるからサンちゃんに近寄らないって、
なんて聞き分けの良い健気な子でしょう。
今までの天真爛漫なお転婆ぶりを考えると、おばちゃん涙が
出そう。
とっても寂しいだろうけど、今、兄ちゃんは具合が悪いの。
しばらく辛抱してね。
サンジはその先生のことがとっても大好きで、顔をみたらゴロゴロ喉をならすんです。
おかげでいつも「心音が聞こえない」と先生はこぼしています(笑)
シシィはね、聞き分けがいいわけじゃないんですよー!
私に叱られるんでちょっと離れた場所にいるんですけど、私が離れると
「にいちゃんプロレスしよー!」
と襲い掛かるので、油断も隙もありません…。
訂正。
だだ家を → だだ家に です。
失礼しました。