ショックな一日

今日は母にとって大切なイベントのある日だった。社会参加は何よりも大事なので、母はデイサービスを休み、オヤジが休みをとって連れていってくれた。

私は仕事だったのだが、一段落ついた頃にオヤジから着信があった。

「車がぶっ壊れてもたあ！」

オヤジが言った。イベントに向かう途中、車が突然、動かなくなってしまったそうだ。ガス欠とかそんなレベルではなく、もう全然ダメみたいで、レッカー車に来てもらって修理工場に運んでもらったという。運良く代車を貸してもらえたのでイベントには最後のほうだけ参加できたらしいが…。

仕事が終わって帰宅すると、オヤジがうなだれて報告してくれた。
「修理代な・・・60万くらいかかるらしい・・・」
ろろろろろくじゅうまん！
去年もかなりの金額出して修理したのに。
60万て！
「これ以上、直しても、またすぐに他のところが壊れるかもしらんな」
とオヤジは呟いた。
母と妹の大事な福祉車両である。走行距離は11万キロだが、障害者が２人乗れるように後付で改造したから負担が大きかったのかもしれない。もうあきらめたほうが良いだろう。とりあえず次の車を急いで探さなければいけない。家族で話し合って決めたが、出費を考えるとショックで頭が痛くなりそうだった。

もうひとつ、車が壊れたことよりもっと悲しいことは、サンジの調子が戻らないことだ。

（「兄ちゃん、大丈夫？」と心配するシシィ）

おしっこは朝に出たきりだし、水もなかなか飲んでくれない。去年の同じ状態に戻ってしまった。

（シシィの相手をしてあげるサンジ）

そこそこ元気には動けるんだけどね。飲まず食わずはかなりマズい。
病院に連れていこうと思ったら、休診日だった。明日、朝いちばんに点滴を打ってもらおうと思う。

シシィさんは兄ちゃんが心配です。気になります。でも気になりすぎて、つい、ちょっかいをかけてしまう…（そして叱られる）