普通ならどうってことのない言葉が、時には胸に刺さることがある。昨夜、本を読んでいたら、こんな台詞がずっと残ってしまった。
「世界をいまよりもいい場所にするのは大事な仕事だ。でもな、自力だけでトイレに行けるということだって、おなじように大事なんだ」
(スティーヴン・キング『11/22/63』より)
…そっか。そりゃそうだよな。
私は祖父母のトイレを手伝ったし、妹のオムツ交換もするし、今は一日に何回も何回も母のトイレ介助をしている。ついでにいうと仕事でもしてる。だから私はトイレ介助というものを、ものすごく当たり前のこと、一般的な日常動作のように感じていた。慣れ切ってしまっていた。
自力でトイレに行くことがどんなに大切か忘れてた!
母はなんにも言わないけど、食事を始めたとたんに
「トイレ!」
って平気でいうけど、自力だけでトイレに行けたらどんなに良いだろうと思っているに違いない。好きなときにトイレに行けないのってものすごくストレスなはずだ。
そんな『大事なこと』を気づかずに私は
「もう、さっき行ったばっかりでしょ!」
「あと10分待って!」
といつも怒ってる。
あかんなあ、と反省した。
本日の猫写真。
内と外で日向ぼっこをする2匹。お庭に出られるのはサンジだけの特権です。