母のもつメンドクサイ障害のひとつに「左半側空間無視」がある。すべてのモノの左半分が認識できない。目では見えているのに脳が無視してしまうという、不思議な障害だ。
たとえば花の絵を目にしたとき、
半側空間無視のひとの脳内ではこんなふうに認識される。
カレーライスは
ただのご飯だと思ってしまう。
目が悪いわけじゃないから、「ここにあるよ」と注意を促し、それなりに努力をすれば、「あ、あった!」と気づいたりもする。ただ、すごーく大変。そう簡単に治るものじゃないから、癖を掴んでうまく付き合っていくしかない。
母は自分の障害にかなり慣れてきたものの、今でも横書きの文字は苦手だ。とくに楽譜を読むことが難しい。
それでもバイオリンはどうしても弾きたい、ということで、母がなんとか読めるように楽譜を改造してみた。
・小さな音符が見えない → 拡大コピー
・どこを弾いてるのか分からなくなる →上下を半分に切る
・半側空間無視 →左半分に空白ページをつくる
・・・うん、でっかい!
さまざまな障害に対応した結果、ほぼ紙芝居みたいな楽譜が完成した。大きいので持ち運びが大変だ。譜めくりはもっと大変。
でも、少々大変でも、弾けたらそれでいいわけで。
今日のオケの練習。
なんとか弾けました!
モーツァルトも!
バッハも!
だいたい弾けたのです!
母、すごく得意そうだった。
嬉しそうだった。
「モーツァルトの楽譜が細かくてほとんど読めない」
ところから一通り弾けたので、まあ上出来というところ。
まだまだ子どもたちよりも上手に弾けるもんね! と。
・・・譜めくりが紙芝居なみに時間がかかる、という大問題はあるけれども。
楽譜がわりとうまくいったので。
試してみたのですよ。
バンコク行きのチケット取りを!
夏にバンコク弾丸旅行を計画しているのだけど、航空会社のサイトでエラーばっかり出て、どうしても予約ができなかった。何度やってもうまくいかなかった。
それで数日前の記事に「バンコク行くぞ!」って書いた。まわりの人たちにも宣言しまくった。願いを言葉にして実現することが私のやり方だからだ。
今日は2人バイオリンの楽譜がうまくいき、風向きが変わったように感じたので、再度、航空券の予約にチャレンジしてみた。
そうしたら!
わずか1分で取れてしまいました。
すんなりいきすぎて、かえって不安(エア・アジアだし)。
これちゃんとカード通ってるのかな?
まあ、なんとかなるやろ。
待ってろバンコク!!!!
雨季やけどな!
コメント
バンコク行きチケット購入おめでとうございます\(^o^)/
ヘルパーの資格を取る際、左半側空間無視の勉強をしたけど、教室で教わっただけでは知り得ない大変さを教えていただきました。
目は見えているが脳は認識してない。
訓練やアイデア次第で不可能ではない。
とても大変だと思いますがお二人が諦めずに1つ1つ計画を実現していくのが頼もしく、ワクワクしながらブログ読んでいます。
応援してます!
2人バイオリンも可能なら是非見に行きたいです。
ありがとうございます!
半側空間無視、母の場合は不便なだけですが、動ける人には危険があるのでしょうね。
でも意識して注意を向けることはできるので、リハビリは可能みたいです。
ヘルパーで習ったのですか。
じゃあ私も習ったのかなーまったく覚えてません!
私は昔からそうなんですけど、他の人があんまりやらないこととか、できないと言われたことに挑戦するのって、すごく楽しいです。
どうなるか予想がつかないことってワクワクしますよね。
2人バイオリンはオケの一番後ろで弾くため、もし見に来てくださってもまったく見えないです(笑)