いよいよ明後日、2月20日に『おでかけは最高のリハビリ!』が出版されます。そこで今日は、どうやって出版まで漕ぎつけたかというお話をします。
本を出したい人が「出版社に原稿を持ち込んでまわる」という話を聞くのですが、地方の片田舎で在宅介護やってる私には不可能。そこでNPO法人企画のたまご屋さんを通して「こんな本の企画があります!」と多数の出版社に配信してもらいました。結果、雷鳥社さんからオファーを頂くことができたわけです。(すべてを教えてくださったのは『40歳からの遠距離介護』のくどひろさんでした。)
これは商業出版、ビジネスなのですから、当然、打ち合わせには私が出版社にまで出向かなくちゃいけません。でも母も仕事もほっぽりだすわけにはいかなかったので、事情を説明して、出版社さんとのやりとりをメールで許してもらいました。あとはスカイプと電話も少しだけ。
本格始動する前に言われました。
たまご屋さんにも編集さんにも言われました。
「大変だけど最後まで頑張るように!」
って。
そう言われても何がどう大変なのかちっともわかりませんでした。
「電子書籍の原稿があるから、だいたいコレで行けるんじゃないの?」
とか思ってた私はアホでございました。
ブログも電子書籍も、今まで自分ひとりで書いてきたものでした。ものすごく独りよがりのモノだったんです。人様に読んでいただくために、わかっていただくために、共感していただくために、直すべき所がいっぱいありました。それを編集さんが一つひとつ教えてくださいました。
書き直し。
書き直し。
書き直し。
書き直し。
書き直し。
何回も何回も修正を重ねました。最後の方はちょっとゲシュタルト崩壊みたいになってました。作業をするのは毎晩、母が寝てからです。なかなか作業が進まず、かなり日にちがかかりました。
でも、書き直すことは苦になるどころか、すっごくおもしろかったんです。誰かに読んでもらって直してもらう、ということは初めての経験でしたが、予想以上にわくわくしました。編集のKさんは誰よりも(私自身よりも)私の書いたものを読み込み、理解し、練り直してくださいました。修正箇所の指摘があるたびに「そうか!」「なるほど」「そうきたか」という発見がありました。プロってほんとにすごいです。
(校正中の原稿を踏みつけてるサンジやめてお願い)
文章を書き直すたび、原稿に触れるたび、母とウィーンを目指した日々が鮮明によみがえってきました。つらかったことも、楽しかったことも、アジャリのいた日々も…。かけがえのない大事な時間をぎゅっと濃縮させ、磨き上げ、きれいに並べてつめこんだ宝石箱が、今回の本です。
大事に大事に最後まで書き上げました。
皆様に楽しく読んでいただければ幸いです。
コメント
だださん、初めまして。
いつもブログ楽しみに読んでます。
本もAmazonにて予約し、届くのを心待ちにしています。
だださんの様に前向きに優しく、わたしも両親の介護に接していきたいと思いながらも…ついついイライラして強い口調で怒ってしまう自分を不甲斐なく反省する日々です。
そんな時にだださんのブログを読みながら、何時も励まされます。
本を早く読みたいです!
楽しみにしてます。
momoyoさん、はじめまして。ようこそです!
本のご予約ありがとうございます!
momoyoさんはご両親の介護中なのですね。毎日お疲れ様です。
私もよくイライラしますし、ついキツイこと言っちゃいます。
いちいち書いてたらキリがないだけで。
「あーあ、また言っちゃった」
と、いつも後悔しています。
それでさっきはゴメンネって謝ってコーヒー淹れて、それでチャラにします。
人間だから仕方ないですよねー。
本、楽しんで頂けるといいなと思います。
[…] たかはたさんの介護ブログ「猫とビターチョコレート」に、この本の出版の経緯が書いてあります。わたしのことも書いてあるので、振り返ってみます。 […]