シシィのこうげき!

スポンサーリンク

トントントン、とドアの音。
「お母さんだよ。入れておくれ」
けれど留守番の子ヤギちは信じない。
「怪しいな。手を見せてみろ。お母さんなら白い手のはずだよ」
ドアの隙間から見えたのは真っ白い手でした。お母さんヤギと同じ真っ白な手。でもそれは、小麦粉をはたいて白くぬったオオカミの手だったのです!

白い手
(開けたら最後だ。やられる!)

近頃、『七匹の子ヤギ』ごっこがマイブーム。ドアの隙間から必死になって手をのばしてくるシシィが可愛い。

今日はサンジと2人で庭に出た。近頃、あまり遊んであげてない。サンジを撫でようとすると必ずシシィが「私のほうが可愛いもん!!!」とすさまじい勢いで襲ってくるからだ。だから今日はくらいは、うるさいお邪魔虫が寝ているあいだにサンジ君を可愛がってあげよう。雨上がりの庭で、サンジは久しぶりに甘えてきた。

だけど5分もしないうちに、
「ニャーーーーーーーー!」
子猫の絶叫が聞こえてきた…。シィが掃き出し窓にはりついてこちらを見ている。
「私も遊んでよーーーーー!」
私たちが部屋に入ったあと、シシィはおもむろに、畳の上にウンコをしてみせた。
「私をないがしろにしたら怖いんだからね!」
と脅しをかけているつもりなのだろう。うん、わかった、わかった。シシィさん強い! でも子猫のウンコくらい、どうってことないんだけどね…。

サンジは、一生懸命に強がるシシィを不思議そうに眺めていた。

タイトルとURLをコピーしました