デイサービスもいろいろ

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訪問介護の利用者さんで
「デイサービスなんて行きたくない」
という方がいる。
まだ一度もデイを見学したことがないのだけれど、
「行かなくてもわかるわよ」
と言い切る。
「幼稚園みたいなところでしょ。このトシになって、ぬりえとかお遊戯とかさせられるの真っ平よ!」
わかる。
わかるなあ、その気持ち。
私もそう思ってたもん。

昔はたしかに幼稚園みたいなところだったのかもしれない。
でも現在はデイサービスの数も増えた。
正直いうと、たいていのデイは「生き残るのに必死」なのだ。
生き残るために営業努力をした結果、各種さまざまな個性をもったデイサービスが誕生している。

リハビリに特化したデイとか、パチンコや麻雀を楽しめるデイとか、本格的なイベントをバンバンやってくれるデイサービスもある。
お昼ごはんだって、目の前で天ぷらを揚げてくれたり、本物の寿司屋さんがきて握ってくれたりする。

今日、母は
「これ見て!」
嬉しそうに得意そうにデイサービスから帰ってきた。
バラの花だ。

花器みえにくいね

「フラワーアレンジをやったんだけどね、見てこの花器!素敵でしょう」
おしゃれな木製のポット。
と、思いきや、
「割り箸なのよ」
と母はほくそ笑む。
「一本ずつ茶色く塗って、両面テープで留めていくの。よくできてるでしょう」
本当だ。
すごいねえ。
普通におしゃれだねえ。
こういうのお店で買ったら高いよね。

母がお世話になっているデイサービスは工作が得意。
月に1度ののフラワーアレンジでは、職員さんが工夫をこらして利用者一人ひとりに違ったデザインの花器を考え、利用者さんと共に作ってくださるのだ。
数が多いし、考えるのも作るのも大変だろうと思う。
私みたいな不器用者は絶対に勤まらない。
デイサービスの介護職は、介護してるだけじゃダメなのだ・・・。

私の職場のデイはコーラスが売り。
(コロナ酷いときは歌えなくてつらかった)
口腔機能・認知機能の低下を防ぐため、とか言いながら毎日歌う。
毎日毎日、二部合唱。
「トシのせいで声が出えへん」
と仰ってた方もだんだん歌えるようになる。
認知症があっても、なぜかアルトパートを覚えることはできる。
言葉を忘れてしまっても、なぜか歌だけは歌えてしまう。
歌には不思議な力がある。
そんなデイです。

ということで明日も頑張って働こう。

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