両親の通うデイサービスからこんなお知らせがとどいた。
『連絡帳廃止のお知らせ』
デイサービスと家族がやりとりをするための「連絡帳」。
デイ側は、その日の体調、血圧や排泄や入浴や食事量について、さらに一言欄にはデイでの様子を書き込む。
逆に家族側は、体調の変化など、デイに伝えたいことを書いておく。
それをなくすという。
「まあ、なんてこと!」
と思う家族もいるかもしれない。
「連絡帳ってすごく大事なのに!楽しみにしてるのに!」
・・・まあ、なあ。
大事っちゃ大事だけど。
大事じゃないっちゃ大事じゃない。
人によるよなあ。
利用者さんの体調や精神状態が不安定なら、こまめなやり取りが必要だ。
だが落ち着いている人の場合、連絡帳を欠かさずチェックしてる家族さんて少ないと思う。
まして一人暮らしの利用者さんの連絡帳なんて誰にも開かれることもない。
・・・あ、体調に変化があったとき訪看さんが見たりするかな?
私自身は時々しか見てません。
職員さんごめんなさい・・・。
とか言いつつ、私もデイで働いてるので言っちゃうけど。
読んでもらえるのかどうか、必要なのかどうかも不明なわりに、デイの負担はけっこう大きい。
とくに一言欄は、書物好きの私でさえ
「ええっと、何を書こう?」
「どう書いたらいい?」
などと悩んじゃうくらいだから、書くことが苦手な職員にとってはまあまあ苦行である。
大きなデイは利用者さんも多く時間もたくさんとられるだろう。
今回のデイサービスからのお知らせは
「連絡帳にかかる時間と労力を、利用者さんのために使いたい」
というものだった。
連絡帳書いてるヒマがあったら一回でも多くトイレ連れてってあげたいし、少しでも長くリハビリしてあげたいし、お話を聞いてあげたい、と書いてあった。
そっちのほうが大事だという思いにはとっても共感した。
もちろん、本当に必要な状態の人はこのまま連絡帳を続けることになるのだろうが。
それ以外は、なくても全然いいと思う。
伝えたいことがあったら電話かメールか、ただのメモでもいい。
反対意見もあるだろうけど、人手不足の介護業界にとってこれは英断だと思った。
ちなみに、私の働くデイサービスでは連絡帳が日記帳を兼ねています。
その日のデイでの感想をご本人に書いていただくんです。
たいていは「ごはんがおいしかった」「おやつがおいしかった」とかですが、職員がそれに返信します。
リハビリも兼ねているので、うちは止めることはないと思います。
コメント
私は以前よりだださんに感謝を伝えたいと思っていた者です私も1人で介護の仕事をしながら母を介護してました。母が車いすになってまだ介護度が低い時はよくおでかけは最高のリハビリというだださんの言葉に励まされ公園など出かけて楽しい思い出がたくさんできました。母も喜んでくれてました。介護度が5になり私自身いっぱい、いっぱいになってしまいました。神さまに母を怒らないようにしてください。穏やかに接するようにしてくださいとお祈りしましたが…。母が床につき寝る前にだださんのブログを読むのが楽しみでした。いやされたり、力をもらったりそうそう、わかるわかると言いながら読んでました。母は去年の暮れに亡くなりました。私は怒ってばかりでゴメンね。ありがとうという言葉を母に何回もかけました。母は最期言葉が聞きとれませんでしたがありがとうと何回も言ってくれているように思いました。猫と一緒に見送りました。猫が母が息を引き取る前に私を起こしてくれました。パラリンピックのお話もとても共感しました。ブログ楽しみにしています。ありがとうございました!
うっシーさん、こんにちは。
コメントをありがとうございます。
読みながら想像してしまって、泣いてしまいました。
たくさんの苦労と、それよりもっとたくさんの思い出があったことでしょう。
猫さんも、とても賢い猫さんなのですね。
うっシーさんとお母様との幸せな思い出に少しでも関われたなら光栄です!
これからもよろしくお願いします。