オヤジはあちこち衰えてきたが、いまだ一人で入浴している。
・・・といってもお湯にドボンと浸かるだけ。
体や頭を洗うことはできない。
その上、湯船に出入りするときは危ないので見守りが必要だ。
とくに上がるときは大変だ。
自力では湯船から出られないので、私が引っ張りあげてやらなくちゃいけない。
けっこう面倒くさい。
昨夜もそうだった。
まずはオヤジの手を私の背中に回し、テコの原理をつかって立ち上がらせる。
それから、ゆっくり慎重に浴槽をまたがせる。
オヤジは手すりをつかんで洗い場に立つ。
よし。
もう大丈夫。
着替えをとりに行こうとした、その瞬間!
どっぼーん!
派手な水しぶきが上がった。
振り返ると、今の今まで洗い場に立っていたはずのオヤジが、なぜか湯船に浸かっている。
「何しているの?」
思わずきいたら、
「いや?何も?」
オヤジは平静を装って答えた。
まるで「さっきからずっとお湯に浸かってましたよ」って顔で。
いやー、違うだろう。
せっかく湯船から上がったのに、仰向けに転倒して、また湯船に戻ってきちゃったのだ。
どこも打ってないみたいだから、べつにいいけど。
だんだん、家での入浴が危険になってきた。
だんだん、オヤジのできることが減ってきた(もともと普通の人より少ないのだ)。
2月に入ったら区分変更をかけてみる予定。
デイサービスも、リハビリ特化型のデイから、食事もお風呂もついた丸一日のデイに変えてもらう。
バスボードも買ったほうがいいかもしれない。
・・・お金・・・かかるなあ・・・。
たとえコロナが終わっても、うちには旅行に行くお金なんか無いな・・・。
コメント
だださん、すみません
今日のブログはくすっと笑ってしまいました。
お父様、キュートですね(^ ^)
ぜんぜんキュートなんかじゃありませんよ~!
ひっくり返ってカメムシです!(笑)