壁にはりついてた意外なモノ

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3.11。あれから6年。6年という月日は、長いのか…短いのか…。

 

朝、洗濯ものを干している時に、イヤなものを見つけてしまった。茶色くてベッタリしたやつが、家の壁に貼りついている!  大きな虫なのか、それとも季節外れのカエルだろうか?

私は虫が大の苦手なんだ。「イヤだなあ、洗濯物の上に落ちてきたらどうしよう」などと思いつつ、近寄って見たら・・・虫じゃなかった。カエルでもなかった。

コウモリさんだった。

小さなコウモリが、家の壁面に貼りついている。ちゃんと逆さまにぶらさがる格好で。夜中に飛び回ってるうちに迷子になったのだろうか。それとも、あとちょっとでねぐら、という時に電池切れを起こして「ここでいいや」と眠ってしまったのだろうか・・・よりによって屋根も庇ない、南側の壁で!

こんなにさんさんと太陽を浴びてるコウモリ、初めて見たわ。ドラキュラなら死んでるな。

「おーい、コウモリ、大丈夫か?」
声をかけてもびくともしない。どんどん太陽が高くなって、真昼の光を浴びまくっても逃げる気配がない。昼頃には雲がでてきて少し時雨れた。
「コウモリさん、雨ふってきたぞー!」
もう一度声をかけたけど、やっぱり動かない。コウモリの羽はぬれても大丈夫なのかな?

ちょっと心配したけど、夕方に帰宅したとき小さなコウモリの姿は消えていた。日が傾いてようやく動けるようになったのだろう。カラスに襲われたんじゃないことを祈る。

話は変わる。
ドラマ『カルテット』を見ていたら、

「行った旅行も思い出になるけど、行かなかった旅行も思い出になるじゃないですか」

という台詞があった。それは報われない片想いについての言葉なのだけど、私には文字どおり『行かなかった旅行』の話として刺さった。母が倒れて行けなかった旅。たぶんもう二度と行けないであろう旅。いまだにテレビの旅番組は見たくないと思うのは、失恋に終わった旅への片想いから立ち直れてないからなのだろう。そんなもの思い出になるんだろうか?
上記の台詞に対する答えは
「わからないよ・・・」
だったと思う。やれやれ。

コメント

  1. カラスに、ではなかったことを私も祈ります。

    6年は、そうですねえ、時には長く、時には短いようでもあり、
    事によりけりでしょうか。
    3.11で激甚災害指定地となった当地はほぼ平常の顔に戻って
    いますが、津波に襲われた海岸地帯には今もその爪跡が
    残っています。
    行か(け)なかった旅は、想いとして残りこそすれ、思い出と
    するには抵抗があるような気がします。
    痛みの陰影や強弱はそれぞれとして、忘れられないことは確か
    でしょうね。

    • ロコさんは東北にお住まいだったのですね。
      時はすべての人に対して平等に流れていくものですが、その感じ方には大きな差があります。
      ドラマの台詞は片想いをする女の子の強がりで、私には恋愛のことはわかりませんが、それこそいつか時が解決してくれるものなのなのでしょうかね。

  2. そのコウモリさん、飛んで行ったんじゃなくてお庭に落っこちてませんか?大丈夫だった?

    • 落ちてなかったよ、たぶん!
      家の屋根裏か雨戸のあたりに棲んでるんじゃないかなー・・・。