ゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず

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朝、オヤジを起こしに行くと、下着姿でぼーっと座っていた。
もう起きたの?今日は早いね。
「うん」
オヤジはぼーっと返事をした。
ぼーっとしているのはいつものことである。
が!
母の部屋へいこうと一歩ふみだしたら、スリッパの裏がベタ・・・ッと。
「あああああ踏んでもたーー!」
思わず叫んだ。
幸い小さい方だったんだけどね。
ベッドからトイレにつづく黄色い大河に足を踏み入れてしまったのだ。
オヤジはただぼーっとしていたのではなく、粗相をして途方に暮れていたのである。

朝は忙しいのでとりあえず応急処置をして、母を起こしにいく。
母を車椅子に座らせ、コーヒーを飲ませている間に川の掃除をする。
拭いて、消毒して、消臭して・・・よし、完璧!
「終わったよー」
振り向いたら、オヤジがベッドに腰掛けたまま放尿し終わったところだった。
「うおおおおおお!」
なぜ!
なぜ今!
そこでする!
せっかく終わったばかりなのに!
オヤジの足元にうずくまっていたサンジが、逃げ出そうとしたのだろう、一歩踏み出したとたん、黄色い湖に足を踏み入れてしまい、さっきの私みたいな顔で
「踏んでもたーーー!」
ぬれた足をピッピッ!と振っていた。
気の毒なことこの上ない。

まずは猫を救出し、足の裏をきれいにして部屋から追い出した。
それから再び、拭いて、消毒して、消臭しまくった。
「終わったー」
とため息をついたとき、廊下からサンジがゲロを吐く声が聞こえてきた・・・。

さて次はオヤジである。
もはや大河を泳いできたかの如くである。
「シャワーだ!」
風呂場に連れていく。
オヤジはシャワーの使い方がわからないので介助が必要である。
朝飯前の入浴介助はなかなか面倒くさかった。
お腹すいたし。

「今度こそ終わったー!朝ごはん食べよう!」
お母さん、お待たせ!
と台所に入ると、母がコーヒーをこぼしてひざ掛けが茶色くなっていた。

うん・・・
もう・・・
いいや、コーヒーくらい・・・
あとで洗おうか・・・
お腹すいた・・・

この時点で1時間が経過している。
食事の後は全速力!
フルパワーで洗濯物をかたづけて出勤!
ギリギリなんとか間に合った!
「おはようございまーす!」
と訪問介護で利用者さん宅を訪れると、そこにも黄色い川が滔々と流れていた・・・。
「あ、いいですよ、私が拭きますから・・・」

ちなみに、失禁のお掃除には消臭ストロングシリーズがおすすめです。
お掃除シートとかつけ置き用洗剤とか、うちの近所の店では売ってなかったので、ネットでお取り寄せしております。
(便汚れを落とす用)

私の癒やし

猫だけが私の癒やしですよ・・・。

コメント

  1. 諸行無常の生生流転。
    これだけ陰徳を積んでいるだださんに良いことがいっぱいありますように。
    旅行も行きたいですね。
    ワタシもこんなに都外から出なかったのは初めてです。
    爺婆さま二人抱えてた時の方が熱海や箱根、千葉の温泉、北海道の旭山動物園行ったり和歌山のアドベンチャーワールド行ったりしてましたから。

    • 陰徳・・・!
      ないですね~隠匿ならありそうですが。
      ほんとどこにも行けなくてつらいです。
      せめて本でも読んで想像で世界を旅しましょう・・・

  2. だださん、サンジくん、朝からお疲れさまでした。(汗)体力、そして何より気力が大変ですよね…学校にも通われるとの事。応援してますね‼️
    私は今月より、1時間増やして5時間パートになりました。が、休憩が無いので、五十路の私にはペース配分が大切だという事が、大変よく分かりました(笑)最初からかっ飛ばしますと、臨時の事件が起こり、後が息切れ(笑)ボチボチ行きます。

    • ありがとうございます。
      失禁には慣れっこなのですが、朝ってとにかく時間がなくて焦りました。
      資格のスクーリングですが、座学なんかしたら居眠り確実です。
      どうしましょう。

      さわ☆さわさんは休憩なしで5時間ですか!しんどいですね!
      お腹がすきそう・・・。
      お互い頑張りましょう!

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