はじめは気づかなかった。いつもと同じ光景だと思ってた。
やがて小さな違和感を抱いたけれど、あまり気に留めなかった。気のせいだと思ったのだ。きっと見逃しただけなのだろうと。
でも、この角度から見たとき・・・違和感の正体がわかった。
「サンジ!
あんた首輪どこにやったの!?」
サンジの青い首輪。かわいい鈴のついたやつ。遊んでるうちにどこかへ引っかけて、はずれちゃったのだろう。外には出していないから、家の中にはあるはずだ。
そう思って掃除がてらさんざん探したのに、見つからない。家の中ではべつに首輪なんてなくてもかまわないのだけれど、猫って、首輪の鈴が鳴らなければどこに潜んでいるかわからない。
「わっ、そこにいたの!」
としょっちゅう驚くことになる。やっぱり猫の首には鈴が要るなあと思う。
ところで、「猫の首に鈴をつける」ということわざ。私は「ある人の行動を監視する、見張る」という意味だと思っていました・・・。
猫の首に鈴を付ける
【意味】 猫の首に鈴をつけるとは、計画の段階では良いと思われるであっても、いざ実行となると引き受け手がいないほど困難なことのたとえ。
【注釈】 猫に仲間を取られてしまう鼠たちが、猫から身を守る方法はないかと相談し、猫の首に鈴を付けておいてその鈴が鳴ったら逃げるのが一番良いということになったが、誰が猫の首に鈴を付けに行くかとなると、そのような危険なことを引き受ける鼠は一匹もいなかったという『イソップ物語』の寓話に基づく。
単に、「猫の首に鈴」とも。
猫を具体的な人に置き換えて使うこともある。
一日中さがしても見つからなかったサンジの首輪。新しいの買わないとダメかなあと考えていると、
「ここにあったよーー!」
と教えてくれたのは、なんと、シシィだった。
居間で遊んでいたシシィは、どこからともなくサンジの青い首輪を引っぱり出してきて、くわえて遊んでいた。
「シシィ、よく見つけたね、えらいね!」
ほめておいたけど・・・もしかして、おまえが隠してたのか?
どちらにしても、首輪が見つかって一安心。
サンジの首まわりは、やっぱりこうでなくっちゃね。
コメント
サンちゃんの首輪可愛い!
チョウネクタイなの?
普通の首輪ですよん。
安物~。