訪問先での些細なできごと

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ヘルパーの仕事で訪問したら、
「まあ、祝日なのに来てくれたの!?」
と利用者さんに驚かれた。
介護の仕事に祝日とか関係ありませんよ!と私が笑うと、
「来てくれてありがとう。家族もいない私には、あなた達しかいないの」
と泣かれた。
「本当にありがとう、あなただって忙しいでしょうに。デートの予定とかあるでしょうに」
・・・ありません。
真顔で答えると、利用者さんは
「看護師さんとおんなじこと言うのね」
と言った。
看護師さんも頑張ってるな、と思った。

今朝の庭はしずくが綺麗だった

そういえばこのあいだ、利用者さんのお宅で電話をお借りしたら、懐かしの黒電話だった。
何十年ぶりかでダイヤルを回した。

ジーコ・・・
ジーコ・・・
ジーコ・・・
ジーコ・・・
ジーコ・・・

『ダイヤルを回す』はもう死語だと思われているけど、この世界では現役なんだよなあ。

なんて悠長なことをやっている場合ではない!
黒電話を使うなんて子供の頃以来だ。
あの頃、かけていた電話番号は市内通話で、6桁かそこらだった。
だが今の携帯番号は11桁もある。
ジーコジーコやってるうちに、どこまでかけたか分からなくなってしまった。
挙句の果てに
「この番号は現在・・・」
かけ間違える始末。手こずった。