夫婦の会話

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うちの両親は2人とも脳卒中の後遺障害があり、2人ともいい感じにボケている。2人とも記憶がまだらで曖昧だ。母はニュースなどをちゃんと覚えていることもあるけれど、高次脳が炸裂して、突拍子もないボケをかましてきたりする。オヤジは一日中ボーッっとしてるので、だいたいご飯のことしか覚えてない。

たとえば毎朝
「今日は何月何日でしょう?」
と質問するのだが、オヤジが
「平成2年」
とボケれば、母が
「違うわよ、令和よ!令和2年の、6月よ。初夏だもん」
とボケを返す。

ボケ・アンド・ボケの夫婦だが、ありがたいことに母は今でもオヤジの通訳をしてくれる。オヤジは少し言葉が不自由で、会話がときどき禅問答みたいになるのだ。
このあいだは、オヤジの行きつけだった酒屋がどこにあるのか聞いたら
「ニワトリ」
と返ってきた。
・・・酒屋が、ニワトリ?
近所に養鶏場はないぞ?
鶏を飼ってる家もない。
もしかしてコメリか?
いや、このへんにコメリはない。
じゃあ焼き鳥屋か?
焼き鳥屋の近くの店か?

一生懸命に考えていると
「イオンでしょう」
と母が助け舟をだしてくれる。
「フードコートのケンタッキーの反対側にお酒売り場があるのよ」
そっちだったか~。

母が先に死んだら私はすごく困るな。
「絶対にお父さんより長生きしてね!」
と頼んだら母は
「それは難しいなあ。私のほうが長生きするためには、お父さん、早よ死ななアカンやん。早く死んで?」
と、むちゃくちゃを言った。
オヤジは苦笑いしている。
私としては、毎日ボケ三昧で疲れるので、もうひとりツッコミ担当が欲しいところである。

私は仕事の合間にちょいちょい帰宅するんだけど、今日は玄関ドアを開けるたびに必ずシシィが待ち構えていて
「遊ぼう!」
とじゃれてきた。
「ごめん今は時間ない!」
と断りつづけていると、最後6時くらいに帰宅したとき
「ニャニャー!ニャニャニャー!」
めっちゃ叱られた。ごめんなー。

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