猫は人の言葉を話せないけれど、人の心に寄り添ってくれる。
悲しいときには一緒に泣いてくれる。
寂しいときには慰めてくれる。
嬉しいときにはジャンプして楽しませてくれる。
そして、忙しいときには・・・一緒に走ってくれる。
今朝、私は遅刻しそうだった。大慌てだった。
「大変だ大変だー!」
走りまわって支度をしていると、シシィが走って追いかけてくるのだ。
私が
「急げ急げ急げーー!」
と階段を上がれば、
「ミミーミミーミミー!」
シシィもあわただしく階段をのぼる。
私が
「あと5分しかないぞー!」
と叫びながら廊下を走れば、
「ニャニャアア!」
シシィも一緒になって叫びながら廊下を走る。
私が
「あ、忘れ物した!」
と部屋に駆け戻れば、シシィもやっぱり
「ニャオン!」
とUターン。
シシィが足にまとわりつくのでバランスを崩し、何度も転びそうになった。こんなところで時間をロスしている場合ではない!
「あんた、ややこしいねん!」
私が怒るとシシィも
「ミャウ!」
生意気に怒り返してくる。
もしかしたら「急げ急げ」って私を励ましてくれてるのかもしれないけど、あんた何も予定ないやんか…走る必要ないやんか…。何なんや!?
(ただ追いかけて遊んでるだけという説も)
一方サンジは、大騒ぎする私たちを尻目にのんびりくつろいでいました。
(お布団ふみふみ)
なんとか遅刻は免れたけど、全速力で自転車をこいだので息切れがものすごかった。信号待ちのとき、通りすがりの幼稚園児に
「あ~いきが~あがってますねえ~」
とか指摘された。みんなうるさい。