要介護ヴァイオリニスト、『要介護探偵』を読む

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このあいだ図書館へ行ったとき、こんな本を借りてきた。
中山七里の『要介護探偵の事件簿』。

昔から「安楽椅子探偵」というのはあったけど、そういう大人しいのじゃなくて、体が不自由な高齢者が車椅子をぶっとばして探偵するらしい。トシをとっても要介護になってもまだまだ元気、これぞ超高齢社会、時代の波でございますよ。

読書中の母に内容をきいたところ
「あのね、脳梗塞なの! 要介護度はいくつか書いてないなあ。リハビリ頑張ってはるよ。パタカラ体操(デイでよくやる口腔体操)もやってた!」
自分と重なる部分がたくさんあるようで、母は夢中になって読んでいる。

私はまだぱらぱらめくっただけだが、要介護といってもどうやら我が家とは次元が違うみたいだ。とにかく大金持ちだからバリアフリーの改修なんて屁でもなく、運転手付きの福祉車両でどこへでも出かけ、なんと専属のヘルパーさんまで雇っているらしい! 「民間」って書いてあったから介護保険ではなくオリジナルサービス、しかも資格をもつ人なのかリハビリまでやってくれるヘルパーさんだ! 羨ましい!

「在宅介護を充実させるのに必要なのはやっぱりお金だよね」という感想になりそうなので私は読まないほうが良いかもしれない。でも母には
「『要介護探偵』に張り合って、おかーさんは『要介護ヴァイオリニスト』にならなくちゃねえ」
とか言うておいた。

コメント

  1. 前回記事のだださんプランの内容の濃さには、率直に言って
    目がまわりそうになりました。
    ただただ頭が下がります。

    リッチな介護探偵とはまた斬新な。読みたくなりました。
    で、介護バイオリニストだなんて、お母さまはポジティブ
    一直線。
    だださん、相方としては相当な覚悟が必要そうですね。
    とにもかくにも応援しています。

    • 働くママさんたちに比べれば屁でもないようなプランですが、これまでのんびりしていたおかげで忙しく感じてしまいます。
      要介護探偵にはどんなワトスン役がついているのか知りませんが、母が要介護バイオリニストなら私はヘルパーバイオイリニストにならなくちゃいけませんね。なんだか楽しそうでしょう?
      頑張ります!