先のこをと気に病むな

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訪問の利用者さん、94才のおばあちゃんの言葉。

「テレビ見とったらなあ、コロナでみんな大変やなあ。
仕事もない、お金もなくなっとる人ばっかりや。
遊びにも行かれへんしな。
誰にも会われへんしな。
学校もまだ始まらへんのかいな、なんとまあ、ほんまに。
今の若い人はほんま大変やと思う。気の毒やわ。

でもな、あんた。
こんな世の中や。
どないなるかわからん。
どないなるかわからん、ていうことは、ええ方に転ぶかもわからん、ちゅうこっちゃ。

戦争直後はみんな大変やった。
わたしも一文無しやった。
家がないのが一番こたえたな。
焼け野原やったしな。

ほいでも見てみいな。
日本も復興して、なんとかなったやろ。
頑張っとったら、ええことあるかもわからん。
働いとったら、いつかまた家も建つ。

今は大変でも、助けてくれる人がどっかにおる。
でも、助けてもらうばっかりやったらアカンで。
自分に余裕があるときは大変そうな人を手伝わなアカン。
大変なときはお互い様やからな。

助けたり助けられたり、ぐるぐるしてるうちに、なんとかなってくもんや。
ほんで、みてみ、わたしなんか一文無しやったのにまあ、94まで生きて。
目も見えん、体も動けんのに、こうやってお風呂に入れてもらえる。

先々どうなるかは、誰にもわからんもんや。
誰にもわからんねんから、気に病む必要はない。
絶対に気に病んだらアカンねんで!
のんきにしとき。
あんたはまだ若いんやから(わたしに比べたらみんな若いわ!)。
生きとったら、絶対になんとかなるから。

・・・ああ、ええ湯や。
気持ちええな。
極楽、極楽」

たくさんの苦労と、悲しみと、寂しさを抱えてがんばって生きてるおばあちゃんの言葉だ。

本日の猫写真。
「今日はシシィがいないのよ。どこいったのかしら?」
と母が探してるんだけど・・・

ふつうに母のお腹の上にいた。