8歳のサンジと子猫のシシィ。じゃれあいのケンカ(プロレスのようなもの)をすると、勝つのは必ずシシィだった。サンジはいつも小さな子猫から逃げ回っていた。
サンジが負けてしまうのは、おとなしい性格だから、かもしれない。女王様タイプのシシィに気圧されていたのかもしれない。体調が悪かったせいもあるだろう。本気でケンカをする気力も体力も足りなかった。でも一番の理由は、サンジはお兄ちゃんだから、小さな妹に遠慮をして、いつも勝ちを譲っていたのだと思う。・・・かつて老猫アジャリがそうしてくれていたように。
けれど今やシシィは子猫じゃなくなった。小さな妹ではなくなった。大きさも体重もほぼ同じ。体調も良くなってきたことだしサンジは反撃に出ることに決めたらしい。
このあいだ掲載した写真だけれども、近頃のサンジはけして負けていないのだ。
・・・正直、勝ってもいないんだけどね。
だいたい互角にやりあっている。パンチされたらパンチで返す。追いかけたり、追いかけられたり、襲いかかったり、襲われたりしている。たまにシシィが調子にのりすぎると、サンジはうるさがって
「シャー!」
と威嚇することもある。(そして私に助けを求めてくる)でもたいていはいい感じでじゃれまわっている。2匹ともすごく楽しそうだ。
ただ、暴れまわるのはいいとしても、
電話かけるのだけはやめてほしいです…。