今日の昼頃のこと。私はマンションの4階からエレベーターに乗った。1階に着いたとき、ガラス窓の向こうにエレベーターを待っている人の姿が見えた。
「あれ、Sちゃん?」
その人は友人のSちゃんによく似た女性だった。でもよく見たら違う人だった。
そう、私はその人をよく見たのだ・・・ニットの帽子に黒ぶち眼鏡、ノーメイクにちょっと大きな鼻。皮のジャケットを着て、メールでも打っているのかワインレッドのガラケーを一心に見つめている。
エレベーターの扉が開く。私が降りて、入れ替わりにその人が乗る。
「そりゃあ平日の昼間に友達がぶらぶら歩いてるはずないわ」
とか思いながらエレベーターホールの石段を下りた、次の瞬間!
さっきエレベーターにのったはずの女性が向こうから歩いてきた。
友達のSちゃんに似た女性・・・ニットの帽子に黒ぶち眼鏡、ノーメイクにちょっと大きな鼻。皮のジャケットを着て、ワインレッドのガラケーに顔をくっつけんばかりにしてメールを打っている。もう、似てるとかいう次元じゃない。確実に同一人物。
さっきすれ違ったはずの人が、エレベーターに乗ったはずの人が、道の向こう側から歩いてくる。なんでだー!
「え? え? え?」
とフリーズしている間に、その人は携帯から顔を上げることもなく私とすれ違い、行ってしまった。エレベーターに乗ったのか振り向いて見ればよかったのだけど、びっくりしすぎてそれもできなかった。
これがデ・ジャ・ブってやつか? 「キツネにつままれた」ってやつか? そういえば今日は天気雨が降ってたし!
不思議なできごとにわくわくしてこの話をしたら、
「きっと双子やろ」
オヤジににべもなく言われた。一卵性双生児に違いないと。双子なら服の好みも似るだろう。
まあ、現実的に考えればそうなんだろうなあと思う。最近、怖い話を読んだから(しかも『残穢』『墓地をみおろす家』とマンションが舞台のホラーをたてつづけに読んだ)ただ単に見間違ったか、双子に出会ったかのどちらかだろう。本当に不思議なことなんて起こるわけがない。
・・・なーんて。
そんな考え方は、つまらん!
あってもいいと思うよ。不思議なことも。幽霊も、超能力も、UFOも、UMAも、あってもいいと思うよ。(害の及ぶ話はイヤだけど。)
「妖怪も住めないような世の中には人間だって住みにくい」
と言ったのは、水木しげるだったか京極夏彦だったか。
真実なんてどうせ分からない。だからなるべく楽しいほうを、わくわくするほうを信じることにするよ。今日私はSちゃんに似た女の人のドッペルケンガーかなんかを見たのだ。
さて本日の猫写真。
どうしてもドアが開けられないシシィさん。
「下僕よ、扉を開けなさい」
と言っているのかもしれません…。
コメント
話題ツイートで読んだんですが、一人カラオケして、採点コメントが「お二人とも安定感があり、ハモりも抜群でした」って…
そういや、昔ワタシも一人でファミレスにランチ食べに行ったら、ワタシの前に水一つ、向かい側に水二つ置かれたことが。
世の中には科学や理屈では説明できないことがある…かも…
ファミレスの水の話、何げに怖いですね!
そういう話たまに聞くんですけど、店員さんはいったい何を見ているのでしょうか…。
そしてハモりも抜群って(笑)。
ちょっと聞いてみたい・・・かも。
だださん
私もあるんですよ!
10年ほど前、電車に乗っていたら斜め前に死んだ父にそっくりな人が座っていました。
背格好から髪型、仕草まで似ていて目を疑いました。
まさか まさかと思っているうちに私の降りる駅がきてしまい私は降りたのですがその人はそのまま乗っていました。
父に関してはもっと不思議なことが、
父が亡くなり四十九までの間ですが主人に挨拶にきたそうです。
私も家にいたのですが、私は全く気が付かず主人に聞いてビックリ!!
色々まか不思議なこと、ありますよねぇ
それは不思議ですねー!
その電車の方にもし声をかけていたらどうなっていたのでしょうか。
けれど不思議なことって、追いかけて解明するより、そっとしておいた方が良いようにも思います…。
ご主人にご挨拶にまで来られる律儀なお父様は、きっ今でもあんこさんのことをそばで見守ってくださっているのでしょうね。