真夜中の珍客

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昨日の記事で、サンジが天井を見上げている写真を載せた。

実はこのとき、天井ちかくにコウモリが止まっていたのだ。
イエコウモリとかいう、小さいやつ。
たま~に迷い込んでいる。
たしか前回は老猫のアジャリ爺さんが一撃で倒してくれたっけ。

だが今回はそうはいかない。
同じ猫でも、サンジは超どんくさいし、シシィは生まれつきの家猫だから狩りを知らないのだ。中途半端に弄ばれたらコウモリも可哀相だし、猫たちが病気をもらったら大変だから、それだけは避けなければいけない。

とは思うものの、コウモリが天井に張り付いたままでは手の打ちようがない。あきらめて私は寝てしまった。

そしたら。
草木も眠る丑三つ時。
午前2時。
爆睡中の時間に。

寝室の戸が、ドカン!と押し開けられた。
灯りをつけるまでもなくわかった。
バカなコウモリが私の部屋に飛び込んできたのだ。
なぜ!
なぜ、私の部屋に来る!
よりにもよって真夜中に!

それからは大騒ぎだ。
コウモリはチューチュー鳴きながら、なんとか逃げのびようと羽ばたく。
猫たちは2匹がかりでジャンプして襲いかかる。
薄暗がりのなかでサンジがコウモリをはたき落としたのが見えた。
コウモリはベッド脇に落ちてきた。

「やめなさい!」

私の怒鳴り声が怖かったのか、それとも落ちてきたコウモリにびっくりしたのか。猫たちは困った顔で動きを止めている。
小さなコウモリは羽を広げたままうつ伏せで倒れている。
シシィがこわごわと手をのばす。

「触ったらダメ!」

猫を牽制しつつ、コウモリを踏まないようにベッドから降りて電気をつけた。
まずは
「あんたらの玩具じゃないの!」
サンジとシィを部屋から追い出す。
それから
「あんたも、こんな所で何やってるの!」
コウモリも叱っておいた。サンジに叩かれてたけど、見たところ大きなケガはない。昔、池で溺れていたコウモリを網ですくったことがあるけど、あのときもしばらく気絶していたっけ。だからきっと大丈夫だろう。上から箱をかぶせて捕まえ、屋外に出しておいた。朝になると消えていた。

猫たちは一晩中、
「コウモリさんどこいった?」
と探しまわっていたが、あきらめると2匹そろって私の布団に入ってきた。1匹はお腹に1匹は足の上に。めちゃくちゃ寝にくかった。

布団をあけたら2匹ともいた

夜ふかしがたたったのか、2匹とも昼までずっと寝てた。

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