母とケンカした

母とケンカした。
トイレ介助のまっさいちゅうにケンカした。
母ったら、わざと私の嫌がることを言ってくるんだもん。
腹が立っちゃった。
もうあとはパンツを履かせるだけだったんだけど、
「もう知らん！勝手にしいや！」
と言い放ってトイレを出ていってやった。

残念ながら、ケンカしたところで介護をやめるわけにはいかない。
「もう知らん！勝手にしいや！」
とは言ったものの、本当に勝手にされたら危ない。すぐに戻ってパンツを履かせた。
母は
「えーなんでー」
まだヘラヘラ笑っている。
ますます腹が立つ。
母が妄想ばっかり見ていた頃なら私もこんなに怒らなくてもすんだのに。
頭がクリアになって、ちゃんとわかって言ってるんだから。
ほんまにもー。

ちなみに、母が何を言ったかっていうと
「早く彼氏つれておいでー」
っていう、いつものやつ。
・・・私もう45やで・・・いくつになったらあきらめてくれるんかな。
私はいわゆるマイノリティなんだけど70才の母には受け入れられないようだ。LGBTはまだしもQとかAになるとさすがに理解できないのだろう。

怒ってるときは物理的に距離を置こう。
ケンカがこじれると面倒だ。
そこで
「お母さんとケンカしたから、代わりにおとうさんがあっち行って！」
と私のかわりにオヤジを派遣した。
オヤジは「よしきた」と母の部屋へいき、今は二人でテレビを見ている。
オヤジもたまには役に立つな。

よし、憂さ晴らしに母のオモロイ写真をここにも晒しておこう。

私「マスクちゃんと付けた？」
母「うん、完璧よ！」

どこが完璧だー！