ぜんぜん「大丈夫」じゃない事件

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今日は仕事が長引いて、ちょっとだけ帰るのが遅くなった。母はオヤジと2人でお留守番をしているので、5時ころに電話をかけたら
「大丈夫!」
と言っていた。二人とも
「大丈夫!」
って。
夕飯も鍋の予定だし、オヤジもだいぶ介護に慣れてきたので、大丈夫っていうのなら大丈夫なんだろうと思ってた。

ところが!
全然、大丈夫じゃなかった!

帰宅してみると、オヤジが泣きそうな顔で開口一番、こう言った。
「かあさんが臭うねん。ぬらしてるみたいやねん。見てやってくれんか」

NOOOOOO!

ダッシュで母の部屋にいく。母はいたって普通の表情だが、たしかに臭っている。トイレに連れていって脱がせてみると、ズボンから靴下までびっちょびちょ、車椅子の座布団もシーツもぜんぶ湿っていた。しかも、今さっき失敗したばかりというのではなくて、ちょっと乾きかけている状態だった。

いつから? いつからこんなに濡れてるの?
「お昼前から」
えええええ!
7時間ずっとそのままだったのか!
それは冷たかったでしょう!

「どうして着替えさせてくれなかったの?」
とオヤジに尋ねたら
「だって、どうしたらいいか、分からへんねんもん」
半泣きでそう答えた。でもオヤジは紙パンツの場所もよく知ってるし、着替えも完璧にマスターしたのに、何が分からなかったの?
「ズボンがどこにあるか分からなかった」

服の場所はもちろん教えてあったけど、忘れてしまったのだろう。ズボンはタンスを開けたら最初に目につく場所に入っているから探すまでもないと思うんだけど…。

オヤジは「探す」という行為に慣れていない。子供の頃から何もかも人にやってもらってきたせいだろう、布団が足りなくても押し入れひとつ開けられないし、ホットカーペットのスイッチがどこにあるか分からないと震えていたこともあった。

でも、お母さんが「着替えさせて」って言えばいいんじゃないの? 「ズボン探してよ」って。
そういうと母は
「言ったんだけど、お父さんはね、分からないってなったらもうダメなの。『あいつ(私)が帰ってきたらやってもらおう』って言うの」
いつか誰かが後始末をしてくれると信じてるんだって。私は夕方まで帰らないことは知っているはずなのに・・・。

冷たく汚れた服のまま、母はどうして何時間も耐えられたのだろうか。私ならキレてるな。
またマニュアルの項目が増えていくと思うと、いろいろ頭が痛いです。

本日の猫写真。
リンゴのネットを猫にかぶせる写真がインスタで流行ってて、可愛かったからうちの子たちにも! ってやってみたんだけど…。

めちゃめちゃ怒られました。


(このままの姿勢で固まるサンジ)

ごめんなさい、もう2度としませんから!

コメント

  1. だださん、こんばんは。
    お母様、身体が冷えてないですか?お気の毒でしたね。

    うちはデイサービスで時々同じような事を経験するんですけど
    (失禁を放置するのではなく)
    バッグには入浴時の着替えの他に、予備の着替えが入ってるのに、
    「ズボンが汚れたのでうちの着替えをお貸しします」と、全然似合わないジャージ着せられて帰ってくることがあります。
    その都度申し送りしておくんですけど。
    バッグの中ぐらい見てくれよ!と思うんですけど、そういう考えがないんですよね~。

    例えばお父様が分かるように、オムツも着替えもまとめて袋に入れておくのはどうでしょう。
    ちょっと面倒ですけど…。

    • なるほど、デイみたいに「いざという時セット」を作っておけば良いのですね。
      シーツや座布団と一緒にしておけば大丈夫そう。
      やってみます!
      >「ズボンが汚れたのでうちの着替えをお貸しします」と、全然似合わないジャージ着せられて帰ってくることがあります。
      これ、ありますねえ。
      捜したけどありませんでしたって言われることも。
      不思議ですよね…。

  2. だださん、本日もお疲れさま。
    どうやら元お坊ちゃまでいらっしゃるらしいお父さま、
    財布落としに続いて、ああ・・
    でも、そんな状況にあっても、だだ家のどなたも
    ヒステリックな声をあげたりなさらない
    ことに私は感じ入りました。

    サンちゃん、シシイちゃん、だだママのオイタを許して
    あげる? あげてね(笑)

    • いやいや、普段はいっぱい怒ってますよ私(笑)。
      でもあのときは、ガミガミ怒る余裕がなかったというか、母の着替え洗濯に必死でそれどころじゃなかったです。
      済んでしまったことを怒りまくってオヤジのやる気を削いだら元も子もないので、改善策を練ろうと思います。
      日記には書きませんでしたが、その日は母を病院に連れていき、買い物もちゃんと済ませてくれていたので、あの大事件がなければパーフェクトだったんですけどね…。

  3. デイサービスを増やしては?
    お母様も可哀想です。

    • 別の日にも書いたのですが、デイサービスの追加は申し込んでいます。
      が、良い施設はどこも満員で待機状態なんですね。
      母自身もデイサービスというものが実はあまり好きではないし、それよりも夫婦で過ごしたいようです。
      失敗もありますが、この先まだまだ長いですし、なんとか慣れていってもらおうと思っています。