母と温泉にいこう

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温泉にいった。
地元の小さな温泉に。
母を施設のじゃないお風呂に入れてやりたかったから。

体重60キロの母を私ひとりで入れるとなると、やっぱり機械浴ということになってしまう。リフトでウィィーンとで入るようなお風呂。それじゃあデイサービスと変わらない。でも今なら、妹が帰省している今なら、もっと普通の、大きな浴槽に入れてやることができる。

家族風呂は1時間4000円。
母と私と妹と2人の姪っ子、女5人で大騒ぎだ。
家族風呂の中にトイレあがるので、そこで服を脱がし、シャワー用車椅子に座らせる。

身体と頭を洗ったら、いよいよ浴槽へ。
車椅子を浴槽の真横ギリギリにつける。
緊張の一瞬だ。
私と妹、2人がかりで
「いち、にの、さん!」
で抱え上げ、同時に姪っ子に車椅子を引いてもらう。
「うおおおおお!」
「去年より重いなああああ!」
・・・遠慮なく言っちゃうのよ。家族だからね。

それでも入るのは楽なんだ。浴槽に下ろすだけだから。
まずは浴槽の縁に座らせ、次に浴槽内の段差に座らせる。
母は遠慮したのか
「ここでもいいよ」
と言うけれど。せっかくだから奥の広いところで浸かろうよ。

3人ならんでお湯に寝そべる。
「気持ちがいいねー」
母が感嘆の声をあげる。
ぷかぷかと、麻痺足が浮かんでくる。
湯けむりの向こうでは、姪っ子たちが露天を出たり入ったりしている。
幸せなひととき。

大変なのは浴槽から出るときだ。
入るときと同じく2人で担ぎあげようとしたが、まったく立てない人の60キロは想像以上に重い。
「うわあ、持ち上がらーん!」
「ご、ごめん、ちょっと待って!」
「椿、車椅子をおさえてて! 梅ちゃんも助けてー!」
4人総掛かりでようやく車椅子に乗せた。

家族風呂の制限時間は1時間。
母に服を着せて自分も着て、ぜいぜい言ってるあいだに電話が鳴って
「お時間でーす!」
本当にあっという間の1時間だった。
そのあと回転寿司を食べて帰った。
楽しかったけど、疲れたー!

本日の猫写真。
今日はシシィさんもめいっぱい子供たちと遊びました。
だいぶ釣られてました。

梅ちゃんが真剣なまなざしで本を読んでいました。傍らにはサンジが正座して、やっぱり真剣なまなざしで、梅ちゃんの本を見せてもらっています。

2人ともそんなに熱心に何を読んでるの?と覗いたら…「必死すぎるネコ」でした。必死すぎるネコを必死で見てるネコ・・・。

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