近頃はいろんな企業が高齢者の見守りサービスを展開している。専門企業だけではない。郵便局とか、ガス会社とか、魔法瓶までが生存確認みたいなことをやってくれる時代だ。
中でもセキュリティ会社は見守りサービスの代表格。一人暮らしの方は火災報知や防犯とセットで見守りサービスを利用している方が多い。
・セントラル警備保障 見守りハピネス
・アルソック みまもりサポート
・セコム 高齢者見守りサービス
サービス内容は大きく分けて2つ。
1)緊急通報してくれる
119とか押せない状態でもボタン一つで警備会社に通知がいき、助けにきてくれる。ペンダント型になっていて握るだけで通知できるものも。健康相談サービスもある
2)センサーで見守る
トイレのドアなどにセンサーをつけておき、一定時間、動きがなければ警備会社に連絡がいくシステム。ただし、外出時には「外出」ボタンを押す必要がある(機器による)
何かあったらすぐ来てくれるって頼もしい!
すんごく良さそう!
…って思ってたけど、実際に使いこなすのはそこそこ難しいみたい。
実際に私が出会った利用者さんの「あるある」例を挙げてみよう。
いずれも高齢女性の一人暮らしだ。
● Aさんの場合
認知症はないが足腰に不安あがる。離れて暮らす家族さんがどうしてもというので見守りサービスを使っているが
「めんどくさい!」
とペンダントをつけない。倒れて動けなくなったときもつけていなかったので、通知サービスはぜんぜん使えなかった。意味ない。
● Bさんの場合
認知症だが足腰は丈夫。センサーシステムを使っているが「外出」ボタンを押すのを忘れて出かけるため「何時間も動きがない!」異常事態だと判断されしょっちゅう家族に通知がいく。同時に防犯システムも併用しているが、使いこなせておらず、ヘルパーが入ったら不審者通報され、パトカーが来てしまった。
● Cさんの場合
認知症はないが足腰に不安がある。家族が少なく一人暮らしのため自ら設置。転倒して起き上がれなくなったときに通報、セキュリティ会社がすぐ来てくれたので助かった! と喜んでおられる。
・・・ちゃんと使えてる確率、三分の一くらい。
私自身が使ってるわけじゃないので何だけど、
・使い方を理解できること
・使いたいと思っていること
・離れて暮らす家族が、本人の状態を把握していること
この3点が大事かなあと思った。
まあ、システムもどんどん進化していくんだろうけどね。
早くAIや介護ロボットがすすんで、認知症が重度になっても、身体がどれだけ不自由になっても、みんながいつまでも自分の家で、安心に暮らせるようになったらいいなあと思う。
安心しきってるにゃんこのような老後を迎えたい。難しいけど。