【集計】移乗・介護リフトに関するアンケート

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先日我が家で介護リフトをお試しレンタルしたのを機に、皆さんのご意見を伺いたいと、「移乗・介護用リフトに関するアンケート」を取らせていただきました(4/10午後4時で締め切りました)。回答してくださった皆様、ありがとうございました!

アンケート集計結果

まずはアンケートの結果をみていきましょう。

あなたは介護に関わっておられますか?


回答してくださった方々の内訳です。やはり在宅介護をしておられる方が多いですが、「在宅介護もしたし、介護に関わる仕事もしている」という複数回答の方もおられます。

移乗・介護用リフトの存在をご存知ですか?


「実物を見たことはないけど、ふんわり知っている」方が半数くらい。

移乗・介護リフトをレンタルし、在宅介護に利用できることをご存知でしたか?


「知らなかった」が過半数!ちょっと質問が悪かったでしょうか。ベッドや車椅子と同じように、介護リフトも、介護保険でレンタルすることができます。もちろん業者さんの中には扱っていないところもありますし、どんなリフトを借りられるかも福祉用具業者さんによって違います。

在宅で移乗・介護用リフトを使用したことがありますか?

存在を知っていても、使ったことがない方が大半です。日本ではなかなか広まっていないようですね。

移乗・介護用リフトを使用したことがある方に質問です。使ってみていかがでしたか?

数は多くはないのですが、実際にリフトを使用した方のざっくりした感想です。使って良かった派が多いです。一方で「慣れるのに時間がかかった」方もおられます。

あなたが在宅介護をするとき、移乗・介護用リフトを使ってみたいと思いますか?


実物を見たことがない方にはちょっと想像しづらいかもしれませんが、それでも「ぜひ使いたい」「ちょっと使いってみたい」派が多数!便利に使えるといいなあ、ということでしょうか。

使いたい理由(抜粋)

・腰痛対策として期待できる
・大柄の被介護者でも、ひとりで移乗できる!
・経験があっても一人で介助することは、かなりの身体的負担がかかり長続きしないと思うから
・要介護者も安心だと思う
・慣れれば介護者も被介護者も楽
・老老介護には絶対必要
・歩くことがはできても家のお風呂には入れないので、お風呂リフトは必要
・なるべく長く(施設入居ではなく)在宅介護を続けたいから
・ベッドから出してあげたい

介護者の身を守るために使いたい、男性など大きな人を移乗させたい、という意見が多いです。

使いたくない理由(抜粋)

・乗せられる人のプライドが最初は傷つき、介助者も辛かった。
・親が怖がりなので
・失敗したら大怪我につながる
・大きすぎて邪魔
・据え付けのパイプがマッサージやリハビリのときに邪魔になる
・ベッドに据え付けるとベッドから車椅子の移乗にしか使えない
・準備に時間がかかる
・扱いが難しい

不安要素はさまざまです。どれも納得ですね。

その他、移乗・介護リフトに関してご意見があればお願いします。

・簡易で小さくてどこででも使えるリフトがあればいいのに
・ネックは部屋の広さとレンタル代金
・大きさ、料金、使い方、どんな人なら使えるのかが分からないから不安
・どんなものなのか試すことが出来るといい。試せる場所が近所にあれば嬉しい。
・リフトがあれば本人1人で出来るというなら考えてみてもいいかもしれないのですが…
・アシストスーツ、パワースーツに期待

「使ってみたいけど、実際に使えるかどうかわからない」という意見が多くみられます。介護リフトの試乗会がある、という噂を聞いたことがあるのですが、業者さんに聞いたら教えてもらえるのかな?
「本人一人で動かせるリフト」は海外にはあるようです。日本ではどうなのでしょうか。

移乗・介護リフトに予想されるメリット・デメリット・イメージまとめ

ここまでの結果から、介護リフトに関するイメージをまとめてみます。

・半分くらいの人がなんとなく知っている
・実際に在宅で使っている人は少ない
・介護保険でレンタルできることはあまり知られていない
・多くの人が興味をもっている

予想される移乗・介護リフトのメリット
・介護者の負担軽減。腰痛予防
・寝たきりの方や身体の大きい方を、女性一人でも移乗できる
・お互いに楽ちん

予想される移乗・介護リフトのデメリット
・デカい!
・怖い!
・難しそう!
・プライドが傷つくかもしれない
・利用料が高い
・めんどくさい

もちろんこれには「実際に使ったことがない」方のイメージも入っています。リフトにもいろいろな種類がありますし、使用環境もそれぞれですから、一概には言えないでしょう。

ということで「実際に使った方の感想」をまとめてみます。

実際に使った方の感想・意見(抜粋)

ほぼ寝たきりの母を入浴させるために浴室にリフトをつけました。以前よりとても楽に入浴させることができます。訪問入浴をお願いしていたこともありますが、コストの面でも全然お得です

病院や施設になぜないのかと思います。これがあれば看護師さんや介護士さんに気兼ねなく移乗をお願いできるのにと思います。

寝たきりの夫を介護中。これが無くては夫を車いすに乗せられない。

私にとってはなくてはならないものですが、よっこらしょが苦でないならそちらの方が人間的なのかもしれません

我が家は車椅子→ベット(逆も)だけでしたが、お風呂や廊下や玄関などにもレーンを使ってリフトが利用できれば良かったと思います。

頻繁に移乗させるご家庭は、その都度スリングシートをセットするのが、めんどくさいです。トイレ等、急いでいる時は、介護者と被介護者の連携がとても重要になります。しかし、ワンオペ介護の方は、断然お勧めです。

PTさんや介護業界に関わる方の意見も貴重です。

介護用リフトは施設にありますが全く使用されていません。なぜなら出すのに時間が面倒だから。時間が惜しいから。(トイレに行きたいたかって急かされません?)どこも人手不足です。でも腰痛は死活問題だと思います。リハビリ目線になってしまいますが身体回復だけがリハの仕事ではありません。今後を見据えて介護者が楽に行える介助方法を一緒に模索していくことも仕事です。リフトの点数の分訪問リハも視野に入れていただきたいです。(一度やっていたそうですが…。。)

・・・ごめんなさい。時間的なこととかいろいろあって訪問リハビリ入れる余裕がなくなっちゃったのです。

使用中の事故が一番不安です。でも導入前の研修で実際に操作し、また実際に乗り、不安が減りました。研修会やデモ機での練習が大切だと思います!

そうですね!説明大事です!

リフトの他に、こんな製品もあるよ!

リフト以外にも
「うちはこんなの使ってるよ!」
「これが便利だよ!」
というご意見もいただきましたのでご紹介します。

スライディングボード

基本のスライディングボード。滑り台のようにするっとお尻をすべらせて移乗させます。安くて小さくて場所もとりません。最もお手軽な移乗用具と言えるでしょう。

愛移乗くん

リフトよりも小さくて小回りのきく移乗ロボット。海外の介護施設ではこれに似たものがズラッと並んでいるのを見たことがあります。

同じようなタイプで「Hug」や「ささえ手」という製品もあります。私は興味津々です!

リショーネ

ベッドから動かすのが難しいけど、どうしても座らせてあげたい、という場合、ベッドがそのまま車椅子になる製品もあります。基本ベッドなので、室内で少し移動できるという程度なのかな?

最後に・・・

こんなお言葉をいただきました。

介護が終わっても”だだ”さんの人生は続くのですから、今のことだけではなく先のことも考え身体を壊さないようにして下さい。使えるものなら猫の手でもなんでも使って身体を休めることを強制的に自分に課すことも必要だと思います。

ありがとうございます! 私だけでなく在宅介護者の皆さんも、くれぐれも腰痛には気をつけて、身体を大事にしましょうね。

次回は、この結果を踏まえて、私と母が実際に介護リフトを実際に1週間使ってみた感想を書いていきたいと思います!