車椅子で姫路城のお花見!

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昨日の記事が少し誤解をうみそうなので追加しておく。
在宅介護において最高のリハビリは「生活を楽しむこと」だ。生きることを楽しむこと。でもどんな楽しみ方が脳にとって良い刺激になるのかは人それぞれ。我が家の場合は「お出かけ」だった。要介護5で車椅子に座っているのもやっとという状態から、毎日毎日、外出した。しまいには飛行機に乗ってウィーンに行った。

お出かけのためなら多少の無理は厭わない。
「楽しいことのためなら頑張る!」
と母が言うので。
今日も朝5時から起きて、花見に行ったのです!

目指したのは国宝・姫路城だ。兵庫県民の誇りであり、県内屈指のお花見スポット。つまり・・・えぐいほど混むのである! 道路は渋滞するし駐車場はいっぱいだし、花見シーズンの姫路城は地獄絵図だと聞いている。そんなところに車椅子を連れていくのは自殺行為だ。それでもどうしても姫路城の桜が見たかった(私が)。ので早朝に突撃した。

母は朝に弱くて、普段はなかなか起きないし、デイでもずっとうつらうつらしているというのに、今朝はパッチリ目がさめて
「姫路いこう!」
と言った。
「・・・でもあんたちゃんと行けるの?」
失礼やな。私は迷子の達人やけど、ナビがあるから大丈夫!

姫路城は、家から車で一時間ちょい。7時前に到着した。この時間だとさすがに駐車場は空いていた。開城は9時からだが、どうせ車椅子で城には入れないから関係ない。

「きれいね!」
母はうっとりしている。

坂道や階段があるので車椅子では城に近づけない。でも広場の桜だけでも十分に美しい。桜の中に浮かぶ城は、朝日に彩られて夢のようにきれいだった。

お城と桜を眺めながら、ベンチに座って朝ごはんを食べた。コンビニのパンとインスタントコーヒーだけど、外で食べるごはんは、どうしてこんなに美味しいんだろう!

母が
「ねえ、あんなのあるよ!写真撮ろう!」
と顔出しパネルを指さした。

・・・車椅子だと身長が足りないから止めとこうね。

母は今日も自分のブログを更新している。
「だだはやはり私に遠慮せず自分の幸せを見つけてほしいと思います。」
なんて書いている。

母ったら、わかってないなー!
私はこんなに楽しんでるのに。
遠慮なんかしていないのに。
私にとって介護は、自分が幸せになる手段の一つだ。

もし遠慮しているのなら、わざわざ早起きして姫路まで来ないよ。遠慮してもっと近場で済ませてるよ。姫路まで遠出してきたのは、私が来たかったから、だ。

同じ理由で明日はデイサービスの花見を手伝いに行きます!楽しみだー!