オヤジの手料理 チャーハン

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毎週、金曜日はオヤジが夕飯をつくってくれる日だ。ここのところずいぶんサボっていたのだが、久しぶりに料理をしてくれた。

メニューは、チャーハンだ。
「ソーセージと青ネギと卵のチャーハン!」
おお、おいしそうじゃないか。

できたら一人で作ってもらうほうがいい。私は黙って見守ったほうがいい。のだけれど。なかなかこれが難しい。
ご飯を冷まして・・・
「保温にしてどうする!」
具材を炒めて・・・
「ソーセージも少しでいいから火を通してあげて!」
ご飯を炒めて・・・
「何してるの?」

オヤジはご飯を火にかけると、杓文字でご飯を潰しはじめた。しばらく眺めていたが、ずーーーっとずーーーっと杓文字でご飯粒を潰している。
お米をつぶしたらダメだよ!
「つぶしてない! 切ってるんや!」
いや切りすぎて潰れてる!確実にそれ潰れてるから!
だがもう何を言ってもオヤジの耳には届かない。
・・・まあいいや。

それから味付け。
「塩どこや、塩!」
オヤジはかつて「塩の塊みたいなトンカツ」とか「塩味しかないナポリタン」を作った経験があるから超こわい。お願いだからちょっとだけにしてね!
「中華スープの素はどこや!」
・・・お願いだから味見しながら作ってください!

オヤジの料理を黙って見守る忍耐力は、私にはなかった。ごめんな、うるさくて。

でも、おいしくできました!

うん、まあ、べちゃっとはなっちゃったけど、味はよかったよ! いつの間にか入ってたタコの天ぷらも美味しかった!

本日の猫写真。

「なんか文句ある?」

文句はないけど踏んでいいかい、シシィさん?

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