正月に久しぶりに帰省したら、親の様子がおかしい。どうやら認知症のようだ。ついに我が家にも介護の波が押し寄せてきた!・・・という話をよく聞く。去年も知り合いが「どうしよう!」と落ち込んだり取り乱したりしていた。
私は認知症の方とは仕事でしか関わっていないし、知識も浅いから偉そうなことは言えないんだけど。ひとつだけ思うのは、いや知ってるのは、介護=不幸ではない、ということだ。
病気は悲しい。失ったり、忘れたり、できなくなったり、変わってしまうことは切ない。それでも、必ずしも不幸になるとは限らない。すべてを忘れてしまったも、歌は歌えるかもしれない。自分でトイレに行けなくなっても、笑うことはできるかもしれない。性格が変わってしまっても、美味しいものを喜べるかもしれない。
不幸なのは介護が必要になることじゃない。不幸なのは、自分の居場所を失ってしまったり、周囲との人間関係が変わってしまうことだと思う。
それは介護するほうも同じではないだろうか。介護しているからといって必ずしも不幸になるわけではない。介護していない人が必ず幸せだというわけではないのと同じこと。介護していても、していなくても、見つけられる幸せはきっとある。
100人いれば100通りの介護がある。「介護が始まった」だけで「不幸になる」わけじゃない。イコールではない。
在宅介護5年めの我が家は、いろいろあるけど、やっぱり幸せです。
コメント
だださん、こんにちは。介護=不幸ではない
そうだよね。そうだよね。認知症なって記憶を忘れて行く…家族の顔さえわからなくなる。
それを家族がどうやって受け入れていくか…
入所していた方達は時間がたつにつれ、穏やかな顔になって幸せそうな様子をみてきました。家族からしてみたらいろんな思いがあり
受け入れていくには時間がかかります。子供からしてみれば壊れて行く親は切ないものがあります。だからと言って不幸ではないです。
100人いれば100通りの介護があり笑いあり、涙ありケンカもあり各家庭それぞれです。
介護していくなかで幸せは必ずあります。
だださんのblog読んで共感しました。
もっちさん、ありがとうございます。
>入所していた方達は時間がたつにつれ、穏やかな顔になって幸せそうな様子をみてきました
すばらしいお仕事をされているのですね。
「親を施設に入れるなんて」などと言われますが、入所することで幸せになるケースもたくさんあります。
我が家がまさにそうです。
たしかにつらくて不幸な介護もありますが、それがすべてではないと思うのです。