神戸ルミナリエ・ハートフルデーのオヤジ

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家族で、神戸ルミナリエへ行ってきた。
震災の犠牲者のための鎮魂の灯だ。

今日は「ハートフルデー」、ハンディのある人たちとその家族限定で公開される日だった。東遊園地はおびたただしい数の車椅子や杖や、さまざまなタイプの障害者と介助者であふれていた。

知的障害のある子供たちも、施設からバスできたおばあちゃんたちも、グループホームから抜けてきたという女の子も、うちの母も、みんな笑顔だった。ルミナリエの灯りは見る人みんなを幸せにしてくれる。相模原殺傷事件という恐ろしい事件が起こった今年、ハートフルデーの灯りはその被害者と、心に傷を負ったたくさんの人たちののための灯りでもあると思った。

で。
そのルミナリエに、今年はオヤジも一緒に行ったのですよ。もう、さんざんでございましたよ。ちょっと愚痴らせてください。

オヤジは気が短いんです。こちらの言葉では「いらち」という。とにかく、待つ、待たされる、ということが大嫌い。だけど介護っていうのは何でもゆっくりとしか進まない。オヤジは自分じゃできないことが多いから、待たされてばかりでイライラしてた。

たとえば一つしかない身障者用トイレが空くのを待っていると、オヤジは一人でイライラしはじめた。
「前の人、いくらなんでも時間かかりすぎやぞ? おかしいんちゃうか?」
そう言ってノックしようとするから必死で止めた。前の人が介助者と一緒に入るのは見ていたし、重介助ならトイレに10分くらいかかるのは普通のことだと言ってきかせた。

地下へ下りるエレベーターが見つからなかった時も短気を起こして、
「おい、あったぞ! これでおりよう!」
と指さす先にはエスカレーターがあった。
いや、降りられるわけがない!
「なんでアカンねん」
車椅子でエスカレーター降りたら死ぬわ!
「そんなん、やってみんと分からんやないか」
恐ろしいことにオヤジは本気なのである。気が短いにもほどがあるけど、それくらい介護のことを知らないとも言える。我が家は介護をはじめて30年も経つのに…。

ハートフルデーにもかかわらず、うちのオヤジは全然ハートフルじゃなかった。

本日の猫写真。

キャットタワーでご機嫌に遊ぶ2匹。キャットタワーがぼろすぎて写真に撮ると幽霊屋敷みたいに見える。買い替えてあげたいんだけど…。

コメント

  1. >「そんなん、やってみんと分からんやないか」
    お父さまの短気には、何と申しましょうか、恐れ入りました。
    男は永遠の少年、なんて言葉がありますよね。
    うちの野郎どもには、おーコレがソレか、そう来るか、と思わせられる
    ことが結構あります。
    でも、男性側も、女性に対して含むところはあるんでしょうね(笑)

    だださんの11月は嫌なことが多いそうですが、そんなジンクスと早く
    縁切りできるといいですね。
    気ぜわしさを意図的に煽られるような12月は、私も大の苦手です。
    毎年、日足が長くなっていく冬至過ぎだけが楽しみです。

    サンちゃ~ん、またそんな高いところに登れるようになって、
    なんだか偉そうに見えるよ(笑)
    遠近の関係もあるだろうけど、妹ちゃん、すっかり大きくなったね。
    ヒトで言えば、思春期だもんね。

    • もう、時々びっくりすること言い出しますよね!
      自分のことができないという点では永遠の少年というより永遠の幼児ですが(笑)

      晩秋の11月って気温差が激しいから体調を崩しやすいんですよね。
      毎年この季節にギックリ腰になるのでそういう意味でも縁起が悪いんです。
      でも、昨年も今年も大丈夫だったので!
      ぐーたら生活を送っていればギックリ腰にはならないってことが判明しました!

      シシィは本当に大きくなりましたよ。獣医さんいわく、ガタイが良いんですって。
      サンジはもともと小さいのに痩せちゃったせいもあって、もうすぐ同じ大きさになると思います。