治りつつある傷口

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台風一過、暴風に吹き飛ばされて信じられないような姿になった町の様子がニュースに流れている。大規模な停電も起こった。大自然の猛威の前では、人間のこしらえた文明などおもちゃのように無力だ。

さて母の足の水ぶくれが化膿してから1週間が経った(8/28「後悔」)。毎日、朝夕、傷口を洗って薬を塗る。最初の数日は水をかけてもひどく染みるし、薬をぬろうと足に触れるだけで痛がった。

猫のシシィは何を思っているものか、いつも横からそれを眺めていた。そして、
「痛い!」
と母が声をあげるたび、まるで自分が痛いことをされたかのようにびくびくした。母を助けるつもりなのか、私の手に絡んできたこともある。だから母は、シシィを怖がらせないよう悲鳴を我慢しなくちゃいけなかった。
「大丈夫よシシィ、そんなに痛くないから」
となぐさめながら。

ありがたいことに薬が効いて、腫れはすぐに引いた。思ったより時間はかかっているが、傷口もだんだんと治りつつある。母は悲鳴をあげなくなった・・・が、シシィさんは、今ひとつ私を信用していない様子。

母の足に薬を塗ろうとしていると…

たとえベッドで寝ていても、私が薬の準備を始めると、ちょいちょい手を出してくる。

もうじき、お薬も塗らなくていいようになるから。だからもう少し、邪魔をしないでください。

コメント

  1. シシィさん優しいんですね。
    お母様の怪我早く治りますように。

    • ありがとうございます。
      おかげで少しずつ治ってきました。
      シシィは私にはちっとも優しくないです。