買い物から帰ってきたら、部屋が荒らされていた。
汚い足跡が廊下を汚し、書類が踏みにじられ、いろんなものが踏み場もないくらいに散乱している。戸棚が開けられ、中身がぜんぶ床にぶちまけられたのだ。
「泥棒だー!」
私は叫んだ。
犯人はまだ部屋に残っていた。
「逮捕だーーー!」
(↑逮捕された犯人。叱られて拗ねてるポーズ)
台所の戸棚は前々から壊れかけていた。修理したけど、私は不器用だからちゃんとは直せなかったのだ。開き戸の金具が日に日に緩み、きちんと閉まらなくなっていく。いつもちょっとだけ浮いた状態だ。シシィはそれに気がついた。
・・・台所の戸棚。
そこには。
そこには!
カツオブシが、ある!
シシィはちゃんと知っていたのだ。
壊れた戸棚に入りこみ、中のものを全部、床に蹴り出した。そしてお目当てのカツオブシの袋を引っ張り出すと、二重になっている袋を破いて、カツオブシを部屋中に撒き散らした。
夢のカツオブシ・パーティ!
袋がなかなか破れなかったのか、それとも嬉しくてはしゃいじゃったのか。だいぶ暴れまわった形跡がある。台所は隅々までカツオブシまみれだった。
「誰がこんな泥棒みたいなことをしたの、シシィ?」
低い声で名前を呼ぶと、ぴゃーっと走って逃げようとした。怒られてることは分かったみたい。(キャットフードの袋を破いて食べまくって吐いたのは、もしかするとサンジかもしれないけど。)
掃除機をかけたばかりだったのに、もう一度掃除のやりなおしだ。やれやれ。
コメント
昨日のお疲れは取れたかしらとお邪魔したら、いやはや
どうも。
削りカツオブシって、ちょっとでも湿気るとへばり
ついてしまいますよね。
きれいにお掃除するの、大変だったでしょう。
おまけに、キャットフードの袋も破られていたんですね。
果たしてサンちゃんの仕業か、
浮かれまくったカツオブシ姫の重犯か、
どっちでしょうね。
>低い声で名前を呼ぶと、
うわっ。私もきっと、ぴゃーっと逃げます(笑)
幸い、カツオブシは放出されたばかりだったので、床に散らばったぶんは掃除機で吸い込めました。
でもよく見たら、壁とかあちこちにへばりついてて(笑)
だいぶ振り回したんでしょうねえ。
サンジは二階にいたようなので、たぶんシシィ一人の犯行だと思います。
カツオブシを隠したら、今日はニボシを探しておりました。