先日、病院のエアコンが故障して入院患者が…というニュースがあった。
同じ頃。
私は妹が暮らす施設をおとずれた。ちょうど妹の誕生日だから家で祝ってやろうと、迎えにいったのだ。妹にとっては月に一度の外出日というわけ。
「元気だった?」
「うん!」
「じゃあ帰ろうか」
「うん!!!」
その施設は2階建てで、1階に風呂やリハビリ室があり、2階が居室となっている。私は妹の車椅子をおしてエレベーターで階下へおりようとした。
だがエレベーターが来ない。
なかなか来ない。
待っても待っても来てくれない。エレベーターは一基だけなので待つしかないのだが、そのうち職員さんがやってきて、
「故障しましたー!」
と言った。
「さっきまで動いてたんですけど、エレベーターの扉が急に動かなくなっちゃって。修理には時間がかかりそうなんです」
ええー故障ですか。
それは仕方がない。
家に母をひとりで留守番させている(お昼寝中)のでそう長くは待っていられない。
どうしようかなあ。
と思ってる間に職員さんが
「人力でいきましょう!」
と言って人を集めてくれた。
かくして男性2人で妹を、女性3人で車椅子(チルトリクライニングのでかいやつ)を担いで階段をおりてもらった。当然かもしれないが皆さん手慣れているのであっという間だった。昼間だから人がいたけど、夜間なら・・・ムリだったかも。
おかげで妹は無事に帰宅することができ、キーキーギャーギャー叫びつつも、母や猫たちに誕生日を祝ってもらって過ごしたのだった。
夜、妹を施設に帰したときには、エレベーターは修理が終わっていた。
機械は故障するものだ。施設はすでに老朽化している。高価なものだし、ぎりぎりでやってる施設だから、エレベーターなんてそう簡単に付け替えることはできないだろう。
悩みはきっとどこも同じだ。それだけに、フォローの仕方が問われるのだと思う。
コメント
お疲れ様です。
機械化推進ですが、常に点検や修理が必要で、古くなれば必ず壊れる。
その度に直して行く。
人材確保も悩みですよね。
腰の軽い職員さんが集まって良かったです。
妹さんも安心して暮らしていけますね。。
お誕生日おめでとうございます。。