私はバンコクで船に乗るのが好きだ。かつてはチャオプラヤー川のボートに意味もなく2時間くらい乗っていたことがある。
今回は移動をかねて水上バスに乗ることにした。バンコクは「水の都」と呼ばれるほどたくさんの運河が走っており、中でもセンセーブ運河は都会のど真ん中を通る川だ。川は渋滞しないため、水上バスが市民の足として重宝されている。
安くて便利な移動手段だが、難を言えば、運河の水はちょっとだけ臭い。私の鼻はかなりバカになっていて、窓を締め切ったまま下痢のオムツ交換ができるくらいなんだけど、そんな私でもちょっとだけ臭かった。つまり、だいぶ臭い。
パンファ・リラートの船着き場からボートに乗りこんだ。ボートは大阪の地下鉄くらいの頻度で来るみたいだった。
水上バスは小さな橋を次々にくぐりながら疾走する。船がギリギリ通れる低い橋だ。水辺には古い家々が建ち並び、南国らしい大木が緑の枝を垂らしている。情緒満点!
運賃は、プラトゥナームまで11バーツ(33円)。
バンコクのボートの運賃徴収はすごい。ほんとすごい。機械なんか使わない。人力だ。船ごとに集金係の人がいて、船が動きだしてから乗客一人一人をまわって料金を集めにくる。大勢の客がどーっと乗り込んで、バラバラの席に座るのに、どうやってか「今乗ってきた人」「まだお金払ってない人」を確実に見分けて料金を請求してくる。つまり、どの人が徴収済みで、どの人がまだなのか、ぜんぶ覚えているのだ。ほんとハンパない技術だと思う。
しかも、運河ボートの徴収人はもうひとつすごい!
ボートの外側からまわってくる!
船の縁に足をかけ、腕をのばして、
「あんた料金まだだろ!」
って、めっちゃ危険。
もちろん命綱などはない。
よく落ちないもんだなあ。
お客さんが乗るときはこんな感じ。車椅子にはハードル高いな。
水上バスはかなり揺れる。エンジン音もものすごい。乗っている間中、体の心からブルブルと揺さぶられつづけている。
水しぶきもハンパないので、客は防水シートで自分を守らなくちゃいけない。まるで急流すべりのアトラクションみたいに。
さあ着いた。プラトゥナームだ!
このすぐ近くに、私がどうしても行きたいレストランがある、はず!