リュックを背負って

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両親がそろってショーステイに行ってくれた。
定期的にお泊りにいってくれる母はともかく、オヤジはまだやっと2回目だ。
「お母さんと一緒にいたいでしょ?」
と説得して、ようやく行く気になってくれた。

私は仕事も休みをもらい、貴重な・・・本当に貴重な「完全休暇」の1泊2日だ。
2日もあればいろいろできると思っていたが、やりたいことと、やらなくちゃいけないことが溜まっていたので、だいぶ忙しかった。
まずは久しぶりの友人に会う。
黒枝豆を貪り食べながらおしゃべりするのは楽しかった。
「PCがダメになってきたからブログ更新がめんどくさい」
と話すと、中古パソコンを格安で譲ってくれた!
これでもう逃げ道がなくなったわけだ。
頑張って更新していこう。

次に通院。
皮膚科の先生はいつも
「ひとのことばかり見てないで自分のこともちゃんとケアしなさい」
と叱ってくれる。
たしかにそれが一番難しい。

夜は友達とずっとチャットをしていた。
泣いたり笑ったりまた泣いたりしながら。
気が付けば3時。
朝の3時!
あっという間に1日が終わってしまった!

寝る暇なんかない。
貴重な休みなのだ。
寝ている場合じゃない。

6時には起きて洗濯して出かけた。
電車で2時間半かけて奈良へ。明日香へ。


(飛鳥大仏)


(久米寺の猫さん)

橿原神宮。久米寺。そして飛鳥寺。
3つしか見ることはできなかったけど、巡回バスに乗ってぐるぐるしながら遠目に景色を眺めていた。

明日香村はいいところだ。
緑の山に囲まれ、田畑がひろがり、人が暮らして、猫がいる。
甘樫丘。
豊浦。
石舞台古墳。
高松塚古墳。
持統天皇陵・・・。
学生時代は古代史専攻だったから懐かしい思い入れがある。
それに、古いものと向かいあうと心が安らぐんだ。
世の中はいつも不安定で、すべてがめまぐるしく変化する。
人の気持ちも。
私自身も。
どんどんかわっていく。
生きているかぎり変化し、進み続けることは大事だし、必然だ。
けれどそれは少し不安なことでもあるから。
古代のものに出会うと、少しは残りつづける物もあるように思えて、ちょっとだけ安心する。


(蘇我入鹿の首塚)


(橿原神宮)

飛鳥のあたりは本当に好きな所だが、両親がショートから戻ってくるから4時までには帰らなくちゃいけない。
めいっぱい早くに出かけ、昼すぎには切り上げて帰りの電車に乗った。
なかなかの弾丸遠足。
ごはんを食べてる暇もない。
しかもぜんぜん寝ていない。
フラフラである。

だが不思議なもので、リュックを背負うと背筋がのびた。
どんなに疲れていても、勢いよく歩き出すことができた。
一人で旅していたあの頃のように。
リュックを背負うと身体が旅を思い出すのだろう。
すっかり怠けて衰えた脚に筋肉が戻ってくるような気さえした。

チャンスがあればまたリュックを背負おう。
小さな遠足でも、ご近所の山のぼりでも。
今の私にできる旅をしよう。

コメント

  1. こんばんは。
    お久しぶりです。
    ご無沙汰してます。
    相変わらず、忙しそうですね。

    今日のブログを見て、あ、コメントしようと。

    去年の5月に夫が、今年の7月に父がなくなりまして。
    いろいろバタバタな、日々を過ごしておりました。

    明日香の話で、おっ、と。
    娘が結婚して橿原に住んでます。
    ちょこちょこ行くたびに、あのあたり散歩します。
    藤原京跡の、蓮の花畑に感動したり。

    わたしも、凝縮していろいろ経験し、
    機会あったら、やっぱり一度会いたいですねー。

    • とこしまさん!!!
      ご無沙汰しています。
      本当にいろいろと…大変だったのですね。
      とこしまさんは大丈夫ですか。
      お元気にしておられますか?
      久しぶりにお顔を見たいです。
      お時間が合えばいいのですが…

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