お城にエレベーターは必要なのか問題

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名古屋城の復元にあたって名古屋市は「復元だから、天守にエレベーターはつけない」という。でもそれじゃあ車椅子が天守に入れないと障害者団体が訴え、県知事さん「それは人権にかかわる」と言ったとそうだ。

どっちの意見もわかる気がする。ただの修復ではなく江戸時代の姿を取り戻す「木造復元」が目的なのに現代的なエレベーターをつければおかしなことになる。費用だって嵩むだろう。一方で、観光地ならぜひエレベーターが欲しいとも思う。

母にどう思うかきいたら
「私はつけて欲しいけどなあ。今反対してる人たちも、年とって自分が車椅子を使う身になったら『エレベーターがあればいいのになあ』ってきっと思うよ。雰囲気をこわさない所に設置できたらいいね」
と言った。

私も母も、そりゃあバリアフリーになると嬉しい。でも全部が全部は無理だとは知っている。設置には大変なお金がかかるし、何かを犠牲にしなくちゃいけないかもしれない。たとえば縄文杉までの道程にスロープをつけようとすれば自然破壊になるだろう。エジプトのピラミッドにエレベーターをつけようという人はきっといないだろう。

そういえば伊勢神宮にはスロープが無い。砂利だらけの階段もあるがスロープが無い。つけようと思えばつけられるはずだが、あえてそれをしないようだ。砂利に強い電動車いすと、おもてなしヘルパーという人力で対応している(でも有料)。

お城も、エレベーター以外の方法で登れたら問題は解決されるのだ。どんなに急な階段でもらくらく登る車椅子を作るとか、パワーアシストスーツで担ぐとか(超危険!)。

そういえば母も『サウンド・オブ・ミュージック』で有名なザルツブルグ城に行きたがっていたのだけど、車椅子は不可能だからと断念したんだっけ。どんな障害があっても、どこにでも自由に行ける装置が・・・どこでもドアが発明されたらいいのになあ。

本日の猫写真。

日向ぼっこにゃんこ。

家猫はどこにも、庭にすら行けないんだよね…