刺激的な夜

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今日もなかなか忙しかった。

10時から16時まで仕事。
仕事帰りに母をデイまで迎えに行く。
帰宅すると、一足先に帰っていた妹のオムツ交換をし、母をトイレにつれていき、化粧をする。
17時。家族そろって出発だ。

出かけた先は・・・夏祭り!

障害者施設の夏祭り。妹が入所する直前までお世話になっていた作業所だから、それはもう障害者だらけ車椅子だらけヘルパーさんだらけの夏祭り。

ふつうに屋台も出るし盆踊りもあるが、妹にとっては、一年に一度、懐かしい顔に会える大切なお祭りだ。人混みの中を歩くとたくさんの人が声をかけてくれる。

「U子さん!」
「U子さーん!元気だった?」
「U子さんだー、なつかしい!」
「私のこと覚えてる?」
嬉しいくせに、妹は恥ずかしがって、ずっとうつむいていた。

そのあと『ちめいど』のミニライブと、『笑い飯』の漫才を見た。山の中の小さな小さな野外ステージだから
「蜂が出るんで端っこのほうでやってくださいっていわれました」
M1王者の笑い飯がなんとステージの隅に寄せられて漫才をしていた。
「蜂やから端っこまで飛んでくる思うんですけどね!」

普段、施設で静かに静かに暮らしている妹にとって、たくさんの人と出会い、すてきな音楽を聞き、テレビでしか見たことのないお笑いを間近で見た今夜の祭りはとても刺激的だったと思う。

それは母にとっても同じで
「しんどいから1時間くらいしか無理だと思う」
と言っていたのに、結局は3時間ぐらいずっとお祭りの中にいた。
「しんどいけど楽しかった!」
と言って。母もU子もよく頑張った!

ちなみに、今日のお祭りで妹が一番嬉しかったのは、屋台のやきそばでも盆踊りでも笑い飯でもなく
「K君(初恋の人)に会えたこと」
だったらしい。
すばらしい笑顔で2ショットを撮ってもらっていた。

帰宅すると、迎えてくれたのは、猫。
とくに愛想良しのサンジは
「U子さ~~ん!」
と大歓迎。

言葉をうまく話せない妹は、サンジと指先を通しておしゃべりするのかもしれない。

サンジはゴロゴロすりすりしながら、ずっと妹のそばにいる。

そして・・・妹は今夜は自宅に泊まる。
大好きなテレビを見て音楽をきいて
「今夜もオール!」
一晩中騒ぐ気満々です。
私は疲れて足がガクガクしてるのに、明日も一日中仕事なのに、やっぱり寝かせてもらえないみたいです。やれやれ。

コメント

  1. まだ7月ですから、織姫と彦星になぞらえちゃいましょうか。
    Kくんとツーショットで幸せなU子さんに、
    当初見込みの3倍も長く帰らずにいらっしゃれたお母さまと、
    お祭り様々ですね。
    この夜もまた、良き思い出のひとつとなりますね。
    U子さんにぴったりと寄り添い、綺麗な手に顔を近づける
    サンちゃんはデキル男(笑)
    男はやさしくなければ生きている資格がないとチャンドラーは
    主人公に言わせましたが、
    その前段は、タフでなければ生きていけない。
    サンちゃ~ん、頑張ろうね。
    暑さはまだまだ続くだろうから、だださんともども気をつけて
    過ごしてね。

    前記事の2人バイオリン、mayu様(ヨコ入りお許しください)
    のように胸にじんわりと来ました。

    • 母も笑い飯が見たかったみたいです。ミーハーだから(笑)
      U子は本当に楽しそうでよかったのですが、実は初恋のKくんは妻子連れでした。
      美人の奥さんと可愛い子供をみて
      「あーこれは勝てないわー」
      という表情でした(笑)
      サンジはすっかり元気を取戻しました!
      まだ食べる量は少なめですが、「ごはんちょうだい」コールがすごく増えました。
      そしてサンジは、蹴られても掴まれても愛想を振りつづけますから、ある意味すごくタフな猫ですよー!

  2. えっ、Kくん妻子持ちなんですか!?
    言われてみれば、たぶん少なくとも30代でしょうね。
    このコメント返しはご無用に願います。
    5秒でも多く、ご自分の時間を持ってください。
    お読みなるのに5秒奪っといてナンですが、ご容赦のほど。