立ってる者は親でも使え。たとえ車椅子でも。

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昨日のこと。雨が降りそうだったから一日ずっと家にいた。
せっかくだからこんな日は家事を頑張ろう!
母も
「なんでもするよ! 掃除機かけたい!」
とやる気満々だ。
『立っている者は親でも使え』といわれるが、立てない親でも使うのが私のやり方。人間だれでも仕事(役割)が必要だ。誰かから必要とされていると感じることは、とても大事だから。

母の十八番は洗濯物たたみと野菜を切ること。皿洗いのゆすぎも片手でできる。今日は掃除をやってもらおうと思った。が、母はすぐに
「重くて腕がだるい」
と掃除機をあきらめてしまった。クイックルワイパーは軽くてやりやすいらしいが、いつまでも同じところを拭きつづけるばかりでちっとも進まない。

そこでトイレ掃除をやってもらうことにした。これは初めての挑戦だ。
「なんで私がこんなことやらなくちゃいけないのよ」
などとブツクサ言うから、
「なんで私がお母さんのトイレを掃除しなくちゃいけないのよ」
と言い返してやったらおとなしく掃除してくれた。

まずはトイレクイックルで便座を拭いてもらう。便座の裏側も念入りに。手の届かないところは私がやる。便器の中は洗剤とブラシでゴシゴシこする。
「できるやん!」
私は嬉しくなった。母のできる仕事がまた一つ見つかった! 便器は背が低いから、車椅子でもだいたい届く。
「きれいになったー!」
最初は文句をいっていた母も満足そうだ。
またやってくれる? と頼むと
「うん、いいよ!」
嫌だったら無理しなくていいよ。
「嫌じゃないよ。できる仕事があるって嬉しいね!」
意見がぴったり合ったので、車いす用トイレの掃除は母の担当になった。

本日の猫写真。

リュックを放り出してたら、シシィさんがクッション代わりに使ってた。返して…。