怒れるシシィ

今日はサンジの通院日。車で動物病院へ連れていく。診察してもらい、体重を測って、
「調子いいですね。ちゃんとお薬のんでる証拠だ。えらいね！」
ほめてもらって腎臓のお薬もらって帰ってくる。

（洗濯ネットのサンジ）

毎月のことなんだけど、今日は大変だった。
何が大変って・・・シシィが。

アホなシシィは、

「兄ちゃん、お出かけなの？お外行くの？
あたしもあたしも！
あたしもお出かけしたーい！」

駄々をこねまくったのだ。良い所に行くんじゃないのに。病院なんか、サンジは行きたくないのに。でもシシィにはそんなこと分からない。ただただお外に出たいだけ。

病院から帰宅してもまだ
「兄ちゃんだけずるい！ あたしもお出かけしたーい！」
と玄関に座り、プンスカ怒りつづけていた。その様子は「お菓子買って！」と地団駄を踏む人間の子供のようだ。

よし、わかった。
そんなにお出かけがしたいのか。
それじゃあ連れてってやろうじゃないか。

ちょっとアタマにきた私はシシィを連れて出ることにした。
シシィは
「わーいお出かけだあ♪」
と大喜びで洗濯ネットに入っていく。

私はシシィを車に乗せて走り出した。
数ヶ月ぶりの車である。
車が走りだしたとたん、シシィは怖がって大泣きした。

「い゛や゛だー！ ごわ゛い゛ーー！」

・・・ほらみろ、怖いだろ。
お出かけなんてちっとも良くないだろ。
サンジは遊びに行ったんじゃないんだよ。

「がえ゛る゛ーーーー！」

にゃおおおおおおん！
みゃおおおおおお！

シシィがあんまり泣くので数十メートルでUターンした。

で、家に帰ったら帰ったで
「なんであんな意地悪するのよー！」
激怒である。プンプン怒って尻尾を振り振り、猫語で文句を言いまくった。

(まだ怒ってるシシィさん)

結局、ちゅーるをあげて、ダバードでしばらく遊んでやって、ようやく機嫌を直した。ああ疲れた。