この土日、『関空旅博2017』が開催された。その名のとおり、関西空港で催される旅行イベントだ。世界各国の観光局や航空会社が宣伝ブースを出し、屋台も出るという。
「楽しそうだね」
「行きたいね」
「でも・・・」
母を連れて行こうかどうしようかと、だいぶ迷った。ものすごく混むだろうし、車椅子ユーザーにとって人混みは怖いものだ。新しいクッションに慣れていないからお尻が痛くなるかもしれないし、母は最近お腹の調子もイマイチだし…うーん、どうしようかな。
「ま、なんとかなるでしょ」
「行っちゃえ行っちゃえ!」
迷ったときには迷わず行くのが我が家の方針。
それで朝から車を走らせ、関西国際空港へ向かう。片道2時間弱の道のりだ。予想通りの混雑で、身障者用の駐車場なんてもちろん空いてない。会場はすし詰めとまではいかないけれど、車椅子を押して歩くのはかなり大変だった。
それでも・・・楽しかったー!
最初にまわったのは食べ物の屋台だ。ドイツのビールとソーセージ、トルコのケバブ、ブラジルのシュラスコなどなど各国料理がならんでいる。都会に住む人にはエスニック料理も珍しくないんだろうけれど、私たち田舎者にとってはなかなか食べられない料理ばかりで嬉しかった。
屋台はたくさんあったけど、私は迷うことはなかった。
コンゴ一択!
だって、あんまりないよ?
日本で
「ワニください!」
って注文すること。
(ワニ肉おいしかったー。でも高かった)
母は無難に上海焼きそばを食べていた。
航空会社のブースではあちこちで
「航空券が当たる!」
と抽選会をやっていたけど、
「会員登録が必要」
「ツイッターのフォローが条件」
などといわれたので素通りした。めんどくさいわ。
それよりも各国の観光局ブースのほうがずっとおもしろかった。たくさん写真が並んでいたり、特産品を展示していたり。
お土産品を売っているところもあった。
(モンゴルのブース)
演奏をやっているところもあった。
(中国)
アメリカのどっかの観光局はチョコレートを配ってた!
(ブルーベリー入りダークチョコでした)
チュニジアのブースには情熱的なおじさんがいた。
「ギリシア文明もローマ文化もその起原はフェニキア(チュニジア)にあるのです!」
とアツく語り始めてなかなか放してもらえなかった。
ペルー、チェコ、ラトビア、ウズベキスタン、フィンランド、ウガンダ、ボツワナ…。懐かしい国や行ってみたい国のブースを見つけるとわくわくして、パンフレットをたくさんもらってきた(行けるわけないのに)。私一人ならずっと居られそうだったけど、母のお尻が心配なのでイタリアのレモネードだけ買って帰った。
会場はかなり混んでいたし賑やかだった。母はくたびれ果てたていた。なのにお尻が痛いとは一度も言わなかった。
「そんなの言ったって仕方がないもん!」
母はいつだってそう。愚痴よりも楽しいことのほうが大事なんだ。
「すっごく楽しかったね。ちょっと旅行した気分になれたね。来年もいこう!」
うん。また行こう。
できたら本物の旅行にも行こうね。
本日の猫写真。
ビニール袋でややこしいことになっているシシィさん。大丈夫か?
コメント
迷った時に行くと決断するのがだださんのいいところですね。私はそれができません。用心して迷って考えてそして何もしない。随分と人生をつまらないものにしていると思います(苦笑)。いつもだださんのブログを読んで楽しませてもらっています。急に暑くなりましたのでお体に気を付けて下さいね。
朝夕の気温差が激しいですね!
母も私も考えることがとっても苦手で、迷ったら
「楽しそうな方」
という基準だけで選んじゃうのです。
おかげでいつもお金なくてピーピー言ってます
昨日も関空までの高速代、めっちゃ高かったです(笑)。
用心深いことはとっても良いことだと思いますよ!
何度もすみません。楽しそうな方という基準で選ぶと言われていますが、そう思えるのがまず素晴らしいと思います。色々大変そうでも、でもなんとかなる、きっと楽しい、楽しめる、と思って行動にうつすところが本当に素晴らしい。そしてお母様もとても素敵な方だと思います。用心深いことをいいことだと言って下さってありがとうございます。嬉しかったです。
私も母も何も考えていないんです。逆にいうと、考えちゃうとしんどくなって動けなくなるのかもしれませんね。
でも、しっかり考えることも、必要かつとてもとても大事なことなので…。一長一短ですよね。