心のバリアフリー

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先日、リフト浴がある温泉宿に問い合わせたら
「軽度障害の方のみです」
と断られた話を書いた(4/12バリアフリーという綺麗ごと)

おかげでかなり凹んだのだけど、逆に興味をもって、他にはどんな宿があるのだろうとバリアフリー対応の宿やホテルを検索しまくった。休みもあったから7、80軒も見ただろうか。設備が揃ったバリアフリーホテルの老舗、車椅子ごとスロープで入れる温泉宿、福祉車両で送迎してくれる宿…また逆に車椅子対応トイレって書いてあるけどどう見ても車椅子無理そうなトイレしかない宿もあり、本当にいろいろだ。

たくさんのサイトをめぐって一番印象的だったのは、個人経営のユースホステルだった。

福島県の「ユースゲストハウスATOMA」さん。ユースホステルだから素泊まり3300円とかそれくらいなのに、バリアフリー化しているという。バリアフリーのページには、「手作りのスロープ」写真が載っていた。

お一人では大変だと思います。
介助が必要でしたらインターホンで、お申し出下さい。

お風呂もトイレもバリアフリー対応。シャワーチェアも、くるっと回転できる入浴補助台まである。そのうえこんなことまで書いてあった。

浴室までの柱も削っちゃいました。

車いすで通りやすいように角を
削りました。

なんかこれ見て涙でてきた。
なんという違いだろう、と。
凹んでいた所がみるみるふさがっていくのがわかった。
こんな宿もあるのだ、と。

高価な入浴リフトを備え広告をだしてバリアフリーをうたっていたあの宿は、シャワーチェアの有無さえ教えてくれなかったのに。
個人経営のATOMAさんはこう言ってくださった。

「設備が足りない分は人力で対応します」
そりゃあ、小さな宿は小回りがきくから…ってこともあるんだろうけど、たぶんもう根本が違う。受け入れる気持ちがぜんぜん違う。

介護リフトがあるくせに「障害者にはあんまり来てほしくない」という宿よりも、たとえスロープが手作りでも心のバリアフリーをもっている宿のほうが、本当の意味でバリアフリーなんじゃないだろうか。

私はどうせなら、こういう宿に泊まりたい。いつか家族を連れて行けたらいいなあと思う。

『夜景も日の出もきれいな、農村の一軒宿』
 天文台のある ユースゲストハウスATOMA
 福島県福島市桜本字舟石15-2
 公式サイトはこちら

本日の猫写真。

誘うシシィさん。はしたないわ…。

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