先日はじめた両親の日記はなんとかまだ続いている。
日記がめんどうくさくなる理由の一つは
「何を書けばいいのかわからない」
ということだ。
母などは
「だって今日は何もしてないもん。『退屈な一日だった』終わり!」
という。
オヤジは黙ってノートを見つめている。
私は日記魔としてこうアドバイスした。
「べつに今日のことじゃなくてもいいんだよ。
最近気になってることとか、話題になったこととか、なんでもいい。
猫が可愛い!だけでもいいんだよ」
なんでもいいから、思ったこと、感じたことを書き残しておけば。
それが今日を生きた証になる。
「猫なんか邪魔なばっかり!」
母はニコニコしていう。
シシィのことが可愛いくてたまらないくせに、いつも意地悪をいうのだ。
そして、オヤジの今日の日記がこちら!
サンジが私のせき(ダイニングの椅子)を取りにくる。
ごはんのときは、めいわくで、こまる。
でもかわいい
でも、かわいい!
オヤジは、ダイニングの椅子にすわるとき、いつもサンジに邪魔をされて、それでも遠慮してちょっとだけ場所を譲るのだ。
腎臓病のおじいちゃん猫のサンジと、狭心症のオヤジ、そして高次脳の母。
それぞれ病気で不自由だけど、それなりに平和で、それなりに幸せ。
邪魔をしたり、されたりしながら、
「でも かわいい」。
いつまで続くかわからない、退屈で幸せな一日を生きた証だ。
コメント
読書家で、ブログも書いていて、人生相談もしてくださる、そんなお母様が「何を書けばいいのかわからない」なんて、そんなこと有るのかしら⁉︎
と、最初、びっくりしましたが、よくよく読んでみると、だださんにちょっと意地悪を言って、楽しんでいらっしゃるのだなとわかりました。
だださんのブログは、私が言いたくても、勇気が無くて&文章力が無くて、言えなかったことを言ってくださるし、お母様のブログは、勇気そのものをくださいます。
そしてお父様の日記も、さすがお二人のご家族、簡潔ながら、愛情あふれていますね。
母も記憶力があやしいので、だいたい忘れちゃうんですよ。
そして高次脳のせいで妄想ばかりみて、どれが実際にあったことがわからないと本人も言っていますw
たとえ妄想でも楽しかったら書き残せばいいよって言ってあります・・・
お父さん、鉛筆の持ち方が綺麗ですね。小説みたいですよ。
品があります。
うちのおやじは、何で触るのも全てが汚くなるのはなぜ??ってみんなで驚いていてます。
TVのリモコン、お風呂場の手すり、冷蔵庫の扉、なので、もう私は掃除は諦めていつか居なくなったら綺麗にしようと決めました。
ありがとうございます!
本人に伝えたらめちゃくちゃ照れております。
リンゴさんのお父様は何かで手が汚れているのでしょうか・・・不思議ですね。
なにはともあれお疲れ様です。